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2003/08/29

Mars

ここのところ大接近していた火星だが、一番近くなるという昨日、あいにくの曇り空で、大学で予定されていた観望会が中止になってしまった。物理の教員が特大の望遠鏡で見せてくれるはずだったのに、残念。でも秋から冬の空の観測が楽しみだ。
帰宅して9時すぎに何気なく窓から空を見上げたら、なんとその火星だけがくっきり見えていた。望遠鏡でより大きく見たいような気もするけれど、星と自分との間に何も介さず見ることの意味は大きい。そして、その記念すべき日に家族がみんな健康で、友達もみんな元気でいたこと、そういうことが全てこの日とともに永遠の記憶のなかに流れはじめたのを見た気がした。

サリンジャーの話を職場でしていたら、翌日机の上に関連記事のコピーが置かれていた。それは、今年4月の記事で、柴田元幸が村上春樹の新訳について書いたものだった。誰が? それは前日の話しを遠巻きに聞いていた人が、その記事のことを覚えていてくれて、わざわざ探してくれたものだった。この精神は実は私が目指していることである。最近、ちょっと忘れそうになっていたことを呼び覚ましてくれたような気がして、あとからジ~ンとなってしまう。

2003/08/26

raccoon dog

寝苦しい夜が2、3日続いている。冷房をつけたまま寝るのはあまり好きではないので(もったいないから)、できるだけ窓を空けて風通しを良くして寝たいのだが、定期的に暑さで目が覚める。昨夜はそれに加えてMacの吠える声で目が覚める。近所迷惑なので外へ様子を見に行くと、何やら庭の隅にいるものに向かって吠えているではないか。(夜は、門を閉めるのでMacは庭に放される)向こうの動物はうなっているので、ネコかな?と思ったのだが、懐中電灯で照らすとタヌキだった。近くの川の付近にタヌキが住んでいて、近所のとうもろこしなどが荒らされた話をちょうど聞いたばかりだったが、まさかうちの庭にいるとは思いもしなかった。たぬきもさぞびっくりしただろう。だって、門を閉められ、犬が放し飼いになっているところに閉じ込められたのだから。父によれば、Macを遠ざけ、門を開けるとものすごいスピードで逃げていったそうな。(私はそのとき母にも見せようと思って呼びに行っていたため、そのタヌキが猛スピードで走る姿を見逃してしまった)それにしても、夜な夜なタヌキが近所を行ったり来たりしているのを想像すると楽しい。近所では、飼い犬がタヌキに襲いかかりそのタヌキは瀕死の状態になったらしいけど、Macったら飛びかかることもできず、吠えていただけなんて、可笑しい。

2003/08/25

キャッチャー・イン・ザ・ライ The Catcher in the Rye

J.D.サリンジャー著
村上春樹 訳
白水社

とりあえず読破。
最後のほうはちょっと飽きてきてしまったのが自分でも意外だ。
以前、古いほうの訳で読んだときほどの感動がない。
主人公の考えをうのみにすることは危険だと思った。なぜなら彼はまだ高校生なのだし。ただ、彼にとって現代社会はとてつもなく凝り固まった考えややり方ばかりで、息苦しいのかもしれない。そういう点では現在の自分が感じていることと一致するのかもしれない。

2003/08/18

Blue Man

この週末に成し遂げたことと言えば、オフ・ブロードウェイのブルーマンのチケットをインターネットで予約したことだ。英語のサイトだけに結構緊張するのだ。しかも、もたもたしていると、時間切れになってやり直しになっちゃう。でも、なんとか予約できてよかった。実はミュージカルに行くのは初めてなのだ。劇場は宿泊先からそう遠くないアスター・プレイス・シアターというところ。歩いて10分くらいだろうか。感想は後日upしたい。
昨日、村上春樹訳の“キャッチャー・イン・ザ・ライ”を購入。新訳のほうは話題になったわりに読もうとは思わなかったのだが、たまたま前日にジョン・レノンを撃った人物がこの本を愛読していた(しかも、警察が駆けつけるまで路上で読んでいたというのだ)という記事を読み、そして昨日、新聞に“サリンジャー戦記”の紹介があり、村上が訳者解説をしているようだが、これは、新訳を読め、と暗示されているような気がして、無性に読みたくなったのだ。いま、改めて読んでいる。

2003/08/15

black out

今週はお休みを取っている人が多く、職場は静かな雰囲気だ。年末とかお盆の職場は悪くはない。昼食も普段とは違った感じで、和気藹々としていて、いろんな話に花が咲き、あっという間に過ぎる。今日の収穫は私が子供のころによく見ていた「兼高かおるの世界の旅」だ。今は旅番組は珍しくないし、海外旅行も誰でも行ける時代だけど、兼高かおるが世界を飛びまわっていたころは、この番組は世界のいろんな国々についての貴重な情報源だったと思う。

ところで、今朝テレビを見てハッとした。ニューヨークなど、アメリカ東部の大都市で大停電が起こっていた。何年かに一度の大雪と同様、今回の停電もしばらく語り継がれていくだろう。ニューヨーク市民の中には笛を持ち出して交通整理する人もいたりしているそうで、一大事のときの助け合い精神が強いなぁ、と感心してしまう。

2003/08/13

non title

今年の8月は混沌としている。あまりメリハリがないしなぁ。そんな中、9月の旅行の手配だけはなんとか済ませた。

映画「10日間で上手に…」を見て、NYにもまだまだ見所があるなぁ、と思う。一つはスタテン島。島自体よりもそこを往復するフェリーがいいみたい。このスタテン島行きのフェリーというとまず思いつくのが「ワーキングウーマン」だ。主人公のメラニー・グリフィスが通勤に利用しているから。この映画、とてもスカッとする映画で、最後に親友役のショーン・キューザックが叫ぶシーンは、大のお気に入りである。なんか話が脇にそれてしまったけど、とにかくスタテン島。天気が良くて、気が向けば行ってみよう。
「10日間で上手に…」の内容はありがちで、映画の内容よりキャストのファッションとか、アパートメントなどが見所と言える。

2003/08/09

typhoon

昨日から台風がどんどん接近してきている。いつもだったら、あっというまに遠ざかっていくのに、今回は長く感じるし、いつまでも空は荒れ模様だ。今朝は明け方(4時ごろだったかな)ものすごい雨の音で目が覚めて、テレビをつけると眠れない町の様子が映し出されていた。海がある土地は羨ましいな、といつも思うけれど、台風のときだけは怖くて、群馬は海がなくって良かったなどと思ってしまう。今日はよりによって出勤で、外ではときおり突風で木々が大きく揺れている。通勤途中に寄ったコンビニでは、昨夜の雨が吹き込んできたのか、入口にダンボールをつぶしたものが敷かれてあったり、ひまわり畑のひまわりがことごとくなぎ倒されていた。

2003/08/06

Karuizawa

昨日、北軽井沢から帰ってきた。向こうでニュースを見ていたら、伊勢崎が日本一暑い日だったことを知り、山はなんて涼しいいんだろうとしみじみ感じていた。夜は窓を閉めないと寒いくらいだ。
天気は雷が鳴ったり、雨がザーッと降ったりで、不安定だったのだが、読書するには、その天候も悪くないと思ったりしていた。大きな窓からは、背の高い木、低い木が灰色の空の下、ざわざわと揺れているのが見えて、こんななかに放り出されたらどんなに怖いだろうと思ったり、家の中にいると安心しきって、自然と自分を客観的に見ていたりしている自分がいる。キレイな声で鳴いている鳥たちは、こんな大雨のときはどんな状況にあるのだろうなどと、普段だったらあまり考えないようなことが頭に浮かんでくる。

デッドエンドの思い出

よしもとばなな著
文芸春秋

いつものよしものばななの色がちゃんと出ている。
人は、どんな最悪の状況からでも、再生できるという過程が切ないほど純粋に表現されていると思う。
5つの短編からなるが、特に好きなのはタイトルにもなっている“デッドエンドの思い出”だ。デッドエンドとは袋小路のことだと辞書を引いて知った。その中で登場人物の西山君が、幸せを感じるときについてこう言っている。“俺は自由な感じかな。これからどこに行っても何をしてもいいけど、冴えない気持ちじゃないとき。そういうとき、おなかの底から力がわいてきて、どこにでも行けるような気がする。実際どこに行くかじゃなくて、その力のわいてくる感じが幸せ。” あぁ、これって私と同じだと思った。

出先で一気に読んで夕方帰宅すると、いつもの場所に祖母がいて、父が親戚のおじさんと囲碁をしていて、母が夕食の支度をしていた。よしもとばななの小説を読んだあとは、いつも家族が恋しくなるし、あたりまえのようにいつもある光景が、なぜかとてもいとしく、大切なもののように思えてくる。

2003/08/04

off

昨日から三連休中。夏休み第一弾の今回は、これから北軽井沢へ行くところだ。少しは涼しいといいのだけれど。行きながら、“つるや”という中軽井沢にあるスーパーで食料を買っていくのが定番で、そのスーパーはなかなかの品揃えだと思う。特に野菜は新鮮で美味しいし、ジャムやチーズも豊富。

ここのところ、ドラマをまったく見ていなかったのだけれど、土曜日の“すいか”が面白い。設定が三軒茶屋の下宿屋というところも、わたしにとって多少馴染みのある場所だし。下宿の建物は木造なのに(木造だからか)、魅力的なたたずまいなのだ。今後の展開が楽しみである。

それじゃあ、行ってきまぁ~す。

2003/08/01

Bookstore

Bookのページに掲載した書籍“ブックストア”にニューヨークタイムズ紙の記事が一部紹介されていて、全文を読みたいと思いインターネットで検索してみた。試行錯誤した結果、ヒットしてなんとか入手できて感激する。記事の一部は無料なのだが、全文読むには$2.95支払わなくてはならなかった。1997年1月18日の記事。こうして新聞記事を直接読むことによって、Books & Co.というかつて存在した書店に一歩近づけたような気持ちになれる。
記事の中で特に印象に残った箇所は、インターネットのAmazon.comに対比して、Books & Co.は“変わることに抵抗した”というところだ。コンピュータを導入せず、客から本のリクエストがあったとき、探しに店の中を走り回ったとオーナーで創設者のJ.ワトソンは言っている。
本にはこんなことも書いてあった。あまりお金を持っていない青年がよく店に来て、“この本を取っておいてもらえないだろうか”という依頼に“もちろん取っておいた”と。この書店には、人がいてハートがあったのだと感じさせてくれる。


ブックストア Bookstore

リン・ティルマン著
宮家あゆみ訳
晶文社

NY Madison Avenue at 74th Street に20年間存在し、オリジナリティある選書、若手ライターの応援、著名作家によるリーディング企画などにより、その存在価値を高めてきた書店 Books & Co.を愛してやまない人々と創設社のジェーン・ワトソンの証言を重ねる形式により構成されている。登場人物のほとんどは、私には馴染みのない人達ばかりだが、彼らの書店への思いがとてもよく、率直に伝わってきて、読み終えるのがもったいないような気持ちで少しずつ読み進めた。70年代から90年代にかけて、ニューヨークという文化圏において、独立系書店の果たした役割を理解する資料となり得る本ではないだろうか。

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