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2003/11/30

non title

久しぶりに読書の日曜日。
インターネットでニューヨークに関する本を探していたら、千葉敦子の「ニューヨークの24時間」が目にとまり、確か本棚にあったな、と探して読み始める。
千葉敦子はフリーランスのジャーナリストで、87年7月にニューヨークで癌のため亡くなっている。私が87年2月にNYに行ったとき、彼女はあの街で必死に生きていたことになる。「必死で生きる」というこの言葉は、切ないけれど、正にこのときの彼女の姿であったのではないだろうか。
死を予感してか、彼女の生活において無駄をいかに省くかがテーマとなっているこの著書からは学ぶべきことが多い。
この本のなかで、日本でのコンピュータの普及の遅さを嘆いているのだが(80年代はPCも携帯電話も日本では遠いものだったから)、もし千葉さんが今の日本を見たら、きっとびっくりすることだろう。
インターネットの普及は私たちの生活を大変便利にしているし、欠かすことのできないものになっている。(少なくとも私には)
この本を読み返してみて、最初に読んだときに気づかなかったことに気づいた箇所がいくつかあった。
それは、最初に読んだ当時、私はまだヴィレッジについてあまり詳しくなかったからだ。
千葉さんはヴィレッジにアパートを借りて住んでいたようだ。きっと私が最近滞在しているホテルの近くだったのではないだろうか。
よく利用したという公立図書館の分館のひとつであるジェファーソン・マーケットのことが書かれており、私もそこに足を運んだ。
また、ブロードウエーと東12丁目にあるストランド・ブックストアのことも書かれている。この古本屋のことは1年前に知ったのだが、まさか80年代にあったなんて。
千葉さんは私の好きな80年代のニューヨークを生きた人である。そういう意味で彼女がとても羨ましく思える。そして、千葉さんが見たさまざまなニューヨークの一部をいま見るとき、彼女があの街に確かに生きていたことを感じるのだ。
この本は落ち込んだときに自分をものすごい速さでポジティブにしてくれる一冊である。
ページをめくっていき、最後のページに「1990.7.7 N.S.読了」と書かれているのだが、誰?
誰かに貸したのだと思うが、思い出せない。時の流れを感じる。

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