« 2003年11月 | トップページ | 2004年1月 »

2003/12/25

book

12月に入ってから3人の方からそれぞれ本をいただいた。
本を贈るのはとても難しいことだけれど、私は頂くと嬉しい。だいたいにおいて本を人にプレゼントする人は、その人自身も読書する人だから。本を読む人は魅力的である。
行き付けのcafeなどでたまに一人読書に耽る人を見かける。そういう人たちの横顔はなぜかとても美しい。
海外などでは誕生日やクリスマスに本を贈るということはよくされているのではないか。そのせいか、日本に比べてアメリカやヨーロッパにはハードカバーの写真なども豊富な美しい装丁の本が多い。映画 Fall in Love では主人公の男女がクリスマスの贈り物として買った本を取り違えるのだが、その本はこの映画にとって重要なモチーフになっていると思う。映画では書店や図書館のシーンにはなぜかグイグイと引き込まれてしまう。

2003/12/19

museum

12/13 Sat.
館林美術館内のレストラン イル・コルネットで遅いランチをとっている。
11月にはじめて来てからとても気に入っている場所だ。湾曲したレストランの壁一面の窓から見える景色は、恐らく一年のうちで最も冬の季節が似合うのではないだろうか。
今日は、雲ひとつない空に冬枯れの木が、その青を柔らかくしている。
でも、この窓からの景色は雨でも素敵だろうと思う。近代的な外観はもの淋しい空の下でも美しいはずだ。
ところで、何席か隔てたテーブルに50代後半の有識者らしい男女が会話している。男性のほうは聞き役でほとんど女性が話してる。都市計画に関係するような内容だったと思う。その話のなかにとても納得させられるものがあった。それは建物の話題で、「いろんなケースを想定して利用できるように」と欲張った創りの建物は魅力がない、というようなことだった。何かひとつこれといった目的、ポリシーをもっているべきだ、と。私もそう思う。力強く存在感のある建築物はどれもそうだから。ここで開かれる予定の美術講座「アーティストとその時代」に申込んでみようと思う。

2003/12/12

NYC

たまにキラリと光る確固たるものを持ってるな、と思える人と話した後は、その人の良さを発見したことにとても満足してしまう。
それは例えば、その人が言葉には出さないけれどとっても楽しめることを持っていたりするなどということでもいい。そういう人と接するとき、内面の輝きというものは素敵だなと思えるし、自分もそうありたいと気付かせてくれるのである。

年末のNY旅行を断念する。
航空券の高いこと。そのぶん、来年にどこか(NYかもしれないけれど)に行くために、セイブしておこう。

ホテルの玄関、エレベーターの中、ウィレッジの通り、地下鉄の構内(NYの地下鉄構内の天井は日本に比べるととても低い)、人ごみの匂い、ホテル向かいのアパートメントの明かり、ハートのある人々。全てが懐かしく恋しい。

キミと歩くマンハッタン Guide to Manhattan with you

常盤新平 著
講談社

私のマンハッタン感をうまく表現してくれている箇所がある。

「マンハッタンのいつもの朝。下を見れば、馬車とタクシーが客待ちしている。ホテルの窓から見る眺めはいつも変わっていない。それでほっとする、安心する。
これはあたりまえの平凡なことであるが、安心できるものがあるのはいいことで、ニューヨークにはそれがある。それだけ、土地に異邦人をなじませてくれる。
ニューヨークに来て、同じところを2度も3度も訪れるのは、なじむためだ。たった1度では何もわからない。わかったことにならない。酒場だって美術館だって公園だって。」

2003/12/05

melt

約束の夕食がキャンセルになり、そのまま帰る気になれなくてコーヒーショップへ寄った。今週、本を数冊注文したのだがそれを待つ間、ジュンパ・ラヒリの短編を読み直している。コーヒーを飲みながらしばらく読み耽った。
この中で一番好きな話は「三度目で最後の大陸」だ。見知らぬ土地で暮らしはじめる主人公の、根っこのところにある優しさと、結婚相手に対する気持ちの変化の描写が素晴らしい。ここまで、ここまで来ているのに、もう一つ本物になれないとか、もう一つ見出せないことは誰にもあるのではないだろうか。でも、ほんのちょっとしたきっかけや、第三者の登場で、それがふわっと溶け出し、流れ始める瞬間が来ることがある。それがすごくよく表現されているのだ。
コーヒーショップの店員が、「よく見えますね」と声をかけてきたので、ここのおいしいコーヒーを飲みに仕事帰りに寄って帰るのだと素直に応えた。

2003/12/01

December

今日から12月だ。
一年のうちで一番好きな季節だ。
冬の空気の冷たさが自分の存在を浮きぼりにしてくれるし、生命の強さのようなものを感じられるから。
それに、外とは対象的な室内のぬくもりは優しさのようなものを感じさせてくれる。
何言ってるんだろう。

土曜日に映画「My Life without Me」を見た。
私の好きなタッチで描かれていた。
余分な物事は排除され、ストーリーは淡々と進む。
深夜の大学、病院の廊下、トレーラー生活…
それぞれの場面がなぜか愛しい。

« 2003年11月 | トップページ | 2004年1月 »

twitter

  • twitter
無料ブログはココログ