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2003/12/05

melt

約束の夕食がキャンセルになり、そのまま帰る気になれなくてコーヒーショップへ寄った。今週、本を数冊注文したのだがそれを待つ間、ジュンパ・ラヒリの短編を読み直している。コーヒーを飲みながらしばらく読み耽った。
この中で一番好きな話は「三度目で最後の大陸」だ。見知らぬ土地で暮らしはじめる主人公の、根っこのところにある優しさと、結婚相手に対する気持ちの変化の描写が素晴らしい。ここまで、ここまで来ているのに、もう一つ本物になれないとか、もう一つ見出せないことは誰にもあるのではないだろうか。でも、ほんのちょっとしたきっかけや、第三者の登場で、それがふわっと溶け出し、流れ始める瞬間が来ることがある。それがすごくよく表現されているのだ。
コーヒーショップの店員が、「よく見えますね」と声をかけてきたので、ここのおいしいコーヒーを飲みに仕事帰りに寄って帰るのだと素直に応えた。

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