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2004/10/17

ニューヨーク空間

有吉玉青 著
新潮社

10年ほど前、私はこの本を買って読んでいる。
もうその本はどこかに行ってしまったが、先日図書館で懐かしく手に取り、借りて読み直した。著者は作家であった有吉佐和子の娘である。ニューヨーク大学大学院に通う著者がNYでの体験や感じたことを一冊の本にしたものだ。

読み返してみて、特に印象に残ったところ、それは人種差別について書かれたもの。私たちはアメリカでの人種差別を想像するとき、おそらく多くの人が自分自身(日本人)を白人側に置いて考えるのではないか。著者もそうであったという。あるとき、住んでいたアパートメントのエレベーターで、家政婦に間違えられ、作業用のエレベーターを使えと住人の一人に言われたとき、ハッとそのことに気づいたということだ。見た目でいえば、私たち日本人は有色人種であり、大きなくくりで考えたとき、白人ではない側なのだと。人種差別は徐々に薄れてはきているかもしれないが、無意識のうちに自分自身が自分を優位側に置こうとしていることからもわかるように、この問題はそう簡単に解決するものではなさそうだ。

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