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2004/10/16

「アメリカの61の風景」

長田弘 著
みすず書房

なかなかのものなので、心に残った箇所をここに記しておきたい。

○ある日ウォールデン・ポンドで
「ソローを、あなたはどう思うか。あるいは、ソローを、あなたは読んだことがあるか。アメリカ人に、またアメリカに関心をもつ人にそう聞けば、その答えだけでその人がどんな人かわかるだろう。」
折りしも、ソローの「森の生活」を注文したところだったので、読むのが益々楽しみになった。

○クーニーの三冊の絵本
「ひとの人生の記憶をかたちづくるのは、あるときの、ある瞬間の光景だ。そのときはそうは思わない。しかし、あとになって、そのときの一瞬の光景が、自分の人生の大切な記憶の絵として、まざまざとよみがえってくる。」

○ストリート、リヴィングネス
「何でもない言葉が一つ、また一つ、胸底に落ちて、忘れられなくなる。ニューヨークはとりわけ、そんなふうに平凡な言葉がふいに粒だってくる、そういう印象をのこす街だと思う。この言葉のこういう意味を、このときこの街で、こういうふうに感じとったという記憶が際立ってのこる街。」

○アウターバンクスの夏
「アウターバンクスには、海の他には、何もない。海を見つめる。だが、海を見つめていると、そのとき見つめているのは、ほんとうは時間なのだということに気づくのだ。」

まだ、途中だが、アメリカ大陸を車で旅しているような味わいがある。カナダとの国境のメイン州など、行ってみたい土地がまた増えてしまいそうだ。

ホッパーの絵、Cape Cod Morning が表紙なのもいい。

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