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2005/02/27

対岸の彼女

角田光代 著
文藝春秋

この小説の要素の多くが自分と共通するようだった。ただ、「いじめ」については自分自身、それに周囲にもまったくと言っていいほどなかったので、その部分だけは想像の世界である。

最後のところで、ナナコが葵にあてた手紙を小夜子が偶然読んでしまう場面がある。その裏側にこの小説が伝えたいすべてがあるような気がしている。この手紙を読む間、泣けて泣けて仕方がなかった。20年近く前に書かれたその手紙は他愛もないものだけど、揺るがしようのない友情が存在したことを間違いなく伝えている。

大人になると、利害ばかりが先に立って、学生時代に普通に存在した純粋な友情って成立しにくいかもしれない。けれど、本当は自分次第なのかもしれない。年齢は関係なく、人の言うことに惑わされることなく、自分の目で心で人を見て選んでいく、そういう毅然とした態度で行くこと、それが大切である。

この一冊は、一言では言い尽くせない感情が湧き上がってくる感覚がある。それだけ、深いものを伝えているのだと思う。

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2ヶ月ぶりくらいにマックを洗ってあげる。天気もよかったから、今日ならいいだろうと重い腰を上げて。二度洗いをしたら、すっかりきれいになって、真っ黒だった耳の裏もやわらかい肌色となり、胸の毛が真っ白によみがえる。本人も気持ちよかったのだろう、おとなしく洗われていた。

「対岸の彼女」を読み終えた。
感想はBookのページに。

ある方から何やら本が届いており、手紙によれば、以前私がその方の著書を頂いた際、お礼の手紙を書いたらしく、私はあまり手紙の内容まで覚えていないのだが、それを読み返してまた便りがしたくなった、とあった。嬉しい。
そういわれてみると、手紙を読み返す、ということ自体が減ってきたような気がする。私は靴箱を利用して頂いた手紙を保管しているが、以前はどんどん溜まっていったのに、最近は誕生日のカードやクリスマスカードのほかは、eメールでのやり取りに代わり、紙として保存するケースは少なくなった。便利になった分、書く量は増えたと思う。私は偉人ではないので、死後に足跡をたどられることはないが、後世に名を残す人は、よく友人などとやり取りした手紙や日記によって研究されたりするものだ。これからは紙で残ることはあまり期待できないと思うが、そうなると、パソコンを覗くことになるのだろうか。プロバイダのサーバーには一定期間しか保存されないと思うので、ローカルに保存しておかないと消えてなくなるものがほとんどだと思うが。なんて、そんなこと心配してどうするんだろう。でも、と思う。やっぱり人はどんなふうに生きたかという証を残したいのではないかと。なので私はたまに旅先から親しい人に向けて便りを出す。絵葉書に名前と日付を記して。それに、一枚の紙が、いろんな人の手に触れられ、陸や空や海を渡って届くって、考えてみると素晴らしいことだと思う。

2005/02/24

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今週は変化のあまりない週だ。
あえて言うなら、火曜日に嬬恋(つまごい)高校に出張したことくらい。心理学の教授の出張講義の補佐で行ったのだが、生徒の受講態度が素晴らしく、感動して帰ってくる。素晴らしいというのは、礼儀正しいというだけでなく、好奇心をもって聞いているというのが傍から見ていてよくわかったことによる。聞けば受講者の半数以上が伝統あるスケート部で、先輩にかの黒岩彰がいるそうである。教授も、授業していて楽しかったとおっしゃっていた。

それから、そう、月曜日にはちゃんとヨガのクラスにも。
でも、仕事を終えて、ダッシュで行ったもので、ジャージを前後反対にはいていることに途中で気づき、トイレに行くふりをして履き替えた。こんな恥ずかしい気分になったのは久しぶりである。いったいどうしてしまったのだろう。

昨日は、夕方、駐車場でズッコケて見事にうつ伏せに転んでしまった。そういう時ってスローモーションになるっていうけれど、確かにゆっくり思えた。膝をすりむき、手もすりむき、情けない。転んでしばらくは、びっくりして起き上がれないでいる。昔、ある人に言われたことを、そういうときは思い出す。私ってどうも、次に素早く行動ができないようなのだ。その失敗した状況を味わってしまっているようなのだ。(以前にもこのことって日記に書いたかな?)他の人はどうなのだろう。転んで素早く立ち上がり、ぱっぱっと砂を払って歩き出せるのだろうか。そっちのほうが不思議だけれどなぁ。

そいうえば、昨夜駐車場に向かうとき、後ろからチリチリ音がしたような気がして、振り向くと満月が輝いていて、いい気分だったのに、結局その直後転んでしまうとはね。

2005/02/20

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予定のない日曜日は午前中はゆっくりと寝ている。今朝は布団に入ったままテレビをつけたら、週間ブックレビューをやっていてしばし見入る。ゲストの一人に楳図かずおがいて、この人好きだなぁと思った。漫画はほとんど読まないが、彼の「14才」?はちらっと読んだことがあった。それはさておき、彼の物の見方、読み方が素敵である。そして、ゲストがそれぞれお薦めの本を3冊ずつ紹介するのだが、楳図が紹介した1冊「今がわかる、時代がわかる世界地図2005」を私は飛び起きて、早速本屋に探しに行ったのである。世界地図を見るのはもともと大好きで、高校の地理で使用するあの世界地図はいつも机の上にあるほど。市内で一番書籍が充実した本屋に行ったのだが、残念なことに置いてなかった。ネットで注文しなくっちゃ。たぶん、あの世界地図があれば何時間でも地図の世界に入っていられそう。
そのあとスターバックス(市内でゆっくり本を読めるカフェって、ここくらいしかないのである、本当に。)に行くつもりだったので、そこで読む本として角田光代の、先日直木賞を受賞した「対岸の彼女」と、ちょうど彼女を特集している「文芸」を購入。実は今朝の週間ブックレビューに角田光代その人が特別ゲストとして出演しており、なんとなく惹かれてしまったのだ。早速、スタバのソファーを陣取って読みふける。作家は私と同い年であり、「対岸の彼女」の主人公の一人が思春期を過ごすのが群馬であることの偶然にとても感動してしまう。それから「文芸」で江国香織と対談していて、その中で、“喜怒哀楽のなかで、どれをベースにして暮らしているか”について、角田は“怒り”で江国は喜怒哀楽ではないけれど“淋しさ”だという。私はどれだろう、としばし考えてみるが、とても難しい質問と思う。ちょっと考えてみたい。

下の写真は現在、ニューヨークのセントラル・パークで展開されている芸術“The Gates”。芸術家クリスト・クロードとジェーン・クロードの共同制作で、オレンジ色(ニューヨーク・タイムズ紙ではサフラン色と表現されているようだ)の門が7500個、全長37キロに及んでいるという。驚いたことに22億円ものコストがかかっているというのに、12日から27日まで、たった15日間で姿を消してしまうそうだ。芸術というのはそういうものなのか。
(写真はThe New York Times より)

2005/02/17

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ふとつけたテレビで昨夜、サッカーの試合をやっていて、見入ってしまう。スマトラ沖地震の慈善マッチ。世界選抜VSヨーロッパ選抜で、世界最高峰のプレイを楽しむ。久々だなぁ。スポーツ観戦がこんなに楽しいと思えたのは。チャリティーということもあって、選手自身がリラックスして楽しんでいるせいか、伸び伸びと技を見せてくれていた。中田もよかったし。久々にデルピエロを見られたし。あの試合は録画して永久保存する価値があったと思う。あまり知らなかったけれど、ロナウジーニョってすごい。

それと、これもテレビ番組のこと。
オランダで、交差点の信号や道路標識を一切外し、人間の注意力に頼った交通整理の試みに取り組んでいるエリアを紹介していた。それを見て思ったのは、私たちは日常、あまりにもルール化された世界に暮らしているんだなぁ、ということだ。たしかにルールは必要だけど、そこに人間の心がプラスされればなおよい。自分の目で見て判断し、相手を優先する気持ちに従うという方法。実際、この取り組みを始めてから、交通事故が減ったそうである。信号に従うのではなく、自転車や歩行者を守ろうとする人の意識が表に出た結果であろう。素晴らしいなぁと感心してしまった。日本にもそんな成熟した社会になる日が来るのだろうか。

2005/02/14

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今日から地元のカルチャースクールでヨガクラスに参加。
1時間半という時間があっという間に感じた。
正座の姿勢が長いので、足がしびれたのと、バランスをとるポーズが苦手だが、そのほかは体が伸びて気持ちいい。もともと体は柔らかいほうなので、これなら続けられそうである。

週末、東京で「きみに読む物語」と「ビフォア・サンセット」を見た。今年は映画を見るペースが早い。「ビフォア・サンセット」を上映している恵比寿ガーデンシネマでウッディ・アレンの「さよなら、さよなら ハリウッド」が上映されるようだ。もちろん舞台はニューヨーク。見に行きたいと思っている。

2005/02/10

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明日から3連休。嬉しいな。
久々に東京にお出かけである。

昨夜、気になっていたメグ・ライアンの「イン・ザ・カット」をレンタルで見た。NYが舞台なのだけど、サスペンスものはたとえNYであっても怖さだけが残り、見たあと後悔したりする。

2005/02/09

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今日は旧暦のお正月で、中国では1週間お休みなのだそうである。1年の区切りって不思議だ。昨日と今日、何の変哲もないのに「新年」を迎えることの大きいこと。人の感覚って不思議。

今週は落ち込み気味。
でも周囲が温かいので救われる。

映画「いまを生きる」の話をしていて、思い出しただけで泣けてきそうになる。尊敬する人への意思表示。どんな場面でも心を振るい立たせ、行動ができる人でいられるよう、またあの映画を見直してみようかな。

2005/02/07

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長野原まで出張の月曜日。
先週から出張続きで少し疲労気味だが、今日のように先方から求められ、役に立つものは、多少疲れていても頑張ろうという気になれるものである。運転し、2コマも講義をしてくださった先生には特に感謝している。お昼に食べたソースかつ丼は最高だったなぁ。おかわりをしたいくらいだった。たまたま入った食堂だったのだけど。

2005/02/02

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エンパイア・ステイト・ビルディングの屋上までの階段は1576段あるらしい。毎年恒例の駆け上がり競争が昨日行われ、150人以上のアスリート(?)が参加したようだ。重力に逆らうことが苦手な私だが、エンパイアを上るのなら頑張れるような気がする。ニューヨークシティマラソンだって。

下の写真がエンパイア。
いつ見ても美しい。
何度か展望台にも行ったけれど、エンパイアは、エンパイア自体を眺めること。それに尽きる。

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