« うすみどり | トップページ | short story (5) »

2006/05/13

レキシントンの幽霊

村上春樹 著

文芸春秋

旅先で読んだ短編集。まだ、2編しか読んでいないが、1番目のタイトルにもなっている「レキシントンの幽霊」は気に入った。レキシントンはニューヨークのアヴェニューの名前かと思ったら、ボストンにある地名だった。この中で、幽霊の話よりも、主人公の友人の話が興味深い。恐らくこの2つの柱は、繋がるべきなのかもしれないが、どうも私にはその繋がりは理解できないままである。さて、その友人の話というのは、父親がその妻を亡くしたとき、自分が父親を亡くしたときに、それぞれが数週間眠りつづける(途中で軽食はとるものの)という内容。肉親の死というものは、深い悲しみと孤独を招き、恐らく眠るしか術がないといつも考えてしまうせいか、いつまでも深い余韻を残し、繰り返し読んでも良いと思える作品だ。

« うすみどり | トップページ | short story (5) »

twitter

  • twitter
無料ブログはココログ