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2006/06/17

father's day

半日勤務だったので、仕事帰りに日用品の買い物に行ったあと、読書のためにカフェに行く。気軽に行けるとなるとスタバしかなかった我が街に、タリーズも登場したので、両者をその日の気分によって使い分けている。さて、本日はタリーズに行ったところ・・・静かに本を読みたかったから、一人で読書に耽る人の隣の座り心地のよいソファを陣取って読書を始めた。ところが、隣の人はほどなく店を後にし、その後には私と同年代の女性二人が座ることとなってしまった。最初は気に留めず、群ようこの「かもめ食堂」をスルスルと楽しんでいたのだが、あまりに興奮して話をする隣の二人の会話に、いつの間にか耳を傾けていた。別に聞きたかったわけではないのだが、否が応でも聞こえてしまった。どうも、一人の女性(独身・両親と同居)のほうが、両親、特に父親とうまくいっていないようで、もう一方の女性に切々と父親の悪口を言っていた。会話の端々に聞くに堪えない言葉が飛び出していた。もう一方の聞き手の女性も、なだめることはせず、同調していた。ちょうど、そのとき「かもめ食堂」は、主人公のサチエが、諸準備を済ませ、フィンランドでレストランを開店させるべく発つという前夜に、そのことを初めて父親に話す、という場面であった。武道家の父親は、びっくりしたけれど、「むうう」と言って瞑想し、風呂に入って寝てしまう。翌朝、サチエが目を覚ますと、父は台所でおにぎりを作っていた。「持っていけ。人生すべて修行だ。」と自分に言い聞かせるように言っておにぎりの包みを両手でサチエに突き出した、というくだりを、私は隣の女性の父親への怒りの罵りを耳にしながら読んでいた。彼女の事情は私にはわからない。けれど、ちょっとその人のお父さんが可哀想に思えた。そして、どんな事情があるにせよ、親のことをあんなふうに語る彼女も、なんとなく哀れに思えてならなかった。

くしくも明日は父の日である。

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