« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006/10/24

君といた永遠(とき)

BSで上映していたので偶然見る。

「君といた永遠(とき)」1999香港映画

軽いノスタルジーに浸れる。香港という都市は、そういうところだと思う。(少なくとも私にとっては。)そして、この映画は70年代と90年代を行き来していることころも面白い。舞台を日本に移したりもする。金城武と香港ファンの私には、目にする風景だけで充分楽しめたりする。

金城武が、恋人と離れて日本にいるとき、彼女を恋しく思ったときにビルの屋上から撮ったという東京の空の写真数枚を、20年後に彼女が受け取り飛行機の中で見るシーンは、とても切なく、ジーンときてしまう。

2006/10/18

mug

200610162225000

月曜は出張の帰りにイルムスでマグカップを購入する。愛用のカップを先週落として割ってしまったのだ。イルムスは北欧の定番アイテムが基本(いつもあまり変りばえしない品揃えのような。でもそこがいい。)で、今回iittalaの薄緑のマグを。自分用に買うことはとても珍しいこともあり、マグにしては高めの2100円だったが、長く使うのだからと買ったのであった。

今日あることに納得いかず、カッカきていたら、ある人がすぅーっと現れ、あるアンケート(仕事じゃないこと)を集計してくれた。「いいよいいよ、やってあげるよ」って。ちょっと救われる。

それにしても、疲れた。

なんか、海が見たいな。

週末は映画でも見ようかな。と、思っても見たいのがないのであるが。

友人が「マッチポイント」見たと連絡をくれる。ウッディ・アレンがロンドンに移ってからの初めて(?)の作品。最後は驚きの展開で悪くないけれど、やはり、ウッディ・アレンにはニューヨークで撮ってほしい。切に願う。Go back to NY !! ウッディ・アレンとニューヨーク。それだけで私は満たされていたのにな。

2006/10/11

guerilla gardener

最近、心揺さぶられたことのひとつに、ロンドンで展開されているゲリラ・ガーデナーというのがある。ロンドン市内の荒れ果てた花壇や小さな緑地を、計画的に一晩で美しいガーデンによみがえらせてしまうボランティアを紹介する番組を見てのこと。もしできるなら自分もこのボランティアに参加したいと思った。こういうことに、私はひどく心動かされる。誰がやったとか、そういうことはさして重要ではなく、自治体をあてにせず、すべて寄付でまかなうところや、美しくなった花壇のその後の管理を、近くに住む誰かにしっかりバトンタッチするところや、何より、夜のうちに実行するところなんかがたまらなく魅力的だ。昨日までゴミだらけだった花壇が、今朝はすっかり緑や花に埋め尽くされているなんて、これ以上素敵なことはないと思う。仕事以外に、こういう社会奉仕活動に参加することは、目下の私のあこがれである。

http://www.nhk.or.jp/eurkodawari/archive/archive_20060924.html

2006/10/10

Christina's World

今年の冬MoMAに行った。リニューアル・オープンしてから初めて。今回はごく短い滞在期間中、2回行った。そして、コレクションのなかでアンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」という絵に私はくぎ付けになってしまった。この絵は有名だから以前から知っていたのだが、素通りしていたと思う。単なるシュールな絵画だと思っていた。しかし、ワイエスがこの絵に込めた思いや、絵のモデルであるクリスティーナの境遇を現地で知るやいなや、突然この絵から目が離せなくなってしまった。

・・・・・以下 Wikipediaより抜粋

代表作「クリスティーナの世界」に登場するクリスティーナは、ワイエスの別荘の近くに住んでいたオルソン家の女性である。生来過保護に育ったワイエスは、この、ポリオで足が不自由な女性が、何もかも自分の力でやってのける生命力に感動し、出会いの時からその死まで30年に亘ってこの女性を描き続けた。

以上・・・・・・

Wyeth08

←Christina's World

ワイエスは、身体が不自由なクリスティーナと、彼女の世話をし生涯独身だったクリスティーナの弟と長きに渡って(彼らが亡くなるまで)交友を持っていたという。そういうバックグラウンドを知るにつけ、この絵のもつ意味(ワイエスのオルソン姉弟に対する敬愛の念)がひしひしと伝わってきて、私にとって忘れられない一枚となっている。

さて、MoMAの建物について。日本人の谷口氏の設計によるもので、オープン当初の話題性は非常に高かったものだ。訪れてみると確かにモダンアートに相応しい佇まいであった。シンプルで機能的。いつまでも飽きないであろう造りになっている。各階ごとに自然に作品を見て回れるようになっていて、評価できる。(美術館で困るのは、館内を回るのに頭を使う造りになっている場合。)

Ny2006jan_016_1 ←中央の吹き抜け

Ny2006jan_moma2 ←マティスの「ダンス」はこんな面白い場所に展示されていた。

Ny2006jan_025 ←中庭から見た外観

MoMA http://www.moma.org/

2006/10/07

とるにたらないものもの

江國香織 著

集英社文庫

著者が日々愛しく思うもの、好きなものなど簡潔な文章で書かれたエッセイ。ここのところ、毎晩眠る前のお楽しみの読み物となっていたが、あっというまに60編読み終えてしまった。なかに「石けん」というタイトルがあり、真っ先に読んだ。

「石けんは、この上なくシンプルで可憐なかたちをしている。」(本文より)

実は私も、石けんが好きだ。基本的には洗顔も入浴時にも石けんを愛用する。石けんの何が好きなのだろう、と考えると、やはりそのシンプルさ、なんだと思う。

外国に行くと、自宅へのお土産は決まって石けんだ。そんなにたくさんは買わない。大抵2~3個。旅から戻り、現実に引き戻されても、新しく石けんを下ろして、それをころころと手の中で回して泡立てているときは、ちょっとだけ旅のことを思い出したりする。買ってきた石けんは「とっておく」ことなんかしない。それらは、しばらくは洗面台の鏡のうしろの棚に仕舞われているけれど、順番を待って使われる。

ハート型のモスグリーンの石けんがあった。パリのサンジェルマン・デ・プレ教会脇の路地にあった雑貨屋で買ったもの。ハートの形にも惹かれたが、それよりも石けんに刻まれた模様とバラの香りが気に入って2個買った。シリア製とあった。毎朝、その石けんで洗顔すると、ちょっとした幸福感があった。勿論それはすでに消費されてしまったが、またいつかあの石けんを手に入れたいと思っている。

2006/10/02

Finnish vase

  その街に到着してから、木造の街並みを、簡素で可愛らしい雑貨屋やレストランが立ち並ぶ石畳の道を散策した。入り口にメニューを紹介しているレストランがあると、ランチはどこで食べようかと、お店を覗きながら歩いていると、モスグリーンの清潔な佇まいの小さなアンティークショップがあって、自然に店内に入っていた。店先にワゴン車が止まっていて、店主らしき人がひとりで品物を運び込んでいるようだった。彼は店内にいる私を見つけると「すぐに来ますから、お店の品を眺めていてください。」と声をかけてくれた。Helsinki_156_1
 最初に目が留まったのは、高さ20センチほどの繊細な花瓶だった。それは鍵のかかるショーケースに展示されていて手に取ることができず、店主が来るのを待った。「あの花瓶、おいくらですか?」と尋ねると、日本円にして2万円くらい。「高価なものなんですね。」と言うと、テーブルの上にあるカタログを見せてくれて、「この花瓶と同じイギリスの作家のものです。ほら、これは○○ユーロとあるでしょう。だからその花瓶の値段は妥当な額ですよ。」と説明してくれた。実は友人へのお土産なので、それはちょっと高価すぎると言うと、「ちょっと待ってて。」と言って彼は奥の部屋からとてもシンプルな少しみどりがかったガラスの花瓶を持ってきた。5ユーロ。それならお土産にちょうどいい。それにその花瓶の形は、上3分の1の位置で少しくびれていて凝っているように思えた。でも、他にも見て回ってから決めたかったので、「一回りしてから、もしかしたらまた来ます。」と言って私はその店を後にした。 

 その街、ポルヴォーはヘルシンキからバスで1時間走ったところにある、フィンランドで2番目に古い街だという。ポルヴォー川に沿って静かな家並みが続いている。小高いところには街のシンボルの教会が建っているが、立ち寄ったみやげ物の女性の話では、なんでも最近火災にみまわれたらしく、現在修復中であった。

 ヘルシンキへはフェリーで帰ることに決めていた。フェリー乗り場に行かなければならない時間ギリギリまで歩き回った結果、私はあのアンティークショップにまた向かった。私の姿を見ると、店主は少し笑みを浮かべたあとすぐに奥からあの花瓶を持ってきてくれ、薄紙にくるんで「これに合う小さい袋がないから大きい袋になりますが・・・」と言うので、「いいえ、そのままで結構です。」と、それをを受け取り、5ユーロ支払った。彼は丁寧に領収書を書いてくれた。私は簡単な自己紹介をして、店主の名前を伺った。すると、彼は握手をしてくれて、ネームカードをくれた。

5ユーロのガラスの花瓶は、あれからしばらくたった今も、私の手から離れずにいる。200610022318000

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

twitter

  • twitter
無料ブログはココログ