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2007/02/20

chorus

2004年 フランス映画

「コーラス」オフィシャルサイト http://www.kadokawa-herald.co.jp/official/chorus/

しばらくぶりの感動作と思える映画だ。

「ニューシネマパラダイス」などにヒントを得た感はあるが、それを越えるものがある。音楽教師マチューの抑え目の演技が光る。それと、ピエール役の少年のルックスと美声はこの映画の要となっている。

教師マチューは地味な風貌であるが、心がとても温かい人間味ある人物で、荒んだ寄宿舎生活を送っていた子供たちはたちまち彼の愛に導かれ、明るさ、素直さを取り戻す。マチューは子供たちに決して媚を売ったり、大げさな褒め言葉をかけない。あくまで教師としての威厳を保つ。そして、一人も差別することなくコーラスの指導を始める。上手いな、と思ったのはある子供たちには“役”を与えるところ。まだ歌えない小さな子には“助手だよ”と言って、譜面やタクトを手渡させたり、歌が下手な子には“君は譜面台だ”と言って楽譜を持たせたりと。(そんな役は特に必要ないけれど、あえてそうさせて、役に立ってる、という喜びを与えてあげるのだ) 子供の純粋な心にまごごろで相対することで、マチューに出逢えた子供らは救われる。

マチューが学校を追われ、去るときに、校舎から優しく響くコーラスと、窓から振られた小さな子供たちの手が脳裏に焼きついて離れない。マチューは不当な解雇で学校を去るのだが、不思議と悲壮感がない。それは、彼はどこに行っても誰に対しても、きっと優しく人を幸せにする人であり続けるだろうし、一度マチューの愛によって更正された子供は、そのまま善き人間に成長するのだろうということが、すごくよく伝わってくるからであろう。

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