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2007/03/12

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館林市からの帰り道、ひたすら国道354を車で帰る途中、大泉にあるパン屋「日進堂」がまだ開いていたので、思わずブレーキを踏み、停車。このパン屋は、昔にタイムスリップしたような感覚になれる店である。でも、この店の価値はそれだけにとどまらない。パンの味がとてもパンらしいのである。日本(にっぽん)のパンの美味しい味がする。保存料など使ってないのだと思う。だから夕方買うと少し硬くなってきている。

日進堂を教えてくれたのは、大泉生まれ、大泉育ちの古い友人である。その人からは日進堂以外にも「いいこと」をたくさん教わったような気がしている。その人が当初、私に楽しそうに語った日進堂の話はこうである。「あの店はね、それこそ俺が子供だったころからぜんぜん変わらないんだよ。店番のおばさんも、その母親であるおばあさんも。その人たちの髪型も、何もかも。パンの値段を計算するのに使うのが電卓じゃなくて、今どき“そろばん”ということも。そして、こんなに旨いパンは他にない。」

確かに。いつ行っても、そのおばさん(かつては、若かったはずである)はいつものように現れ、こちらがパンを選ぶ間、かなり無表情でひたすら待っていてくれる。(本当に無表情で、まるで昭和の時代から来たロボットのように思えてしまう。)そしてパンの名前を言うと、ショーケースの向こう側からパンを取り出してくれるのだ。そして、そろばんで計算して、あの懐かしい紙の袋にパンを詰めてくれる。今日、私は夢中になって、13個ものパンを買ってしまった。今どきこんな店は他にない。これぞ“奇跡”だ。きっと、ファンは多いと思う。注意していないと見逃してしまいそうな古い小さな店である。

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