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2007/05/27

Helsinki 1

昨年の夏の終わりにヘルシンキに滞在したとき、ちょうどヘルシンキ・フェスティバル期間中だった。これは言わば、芸術祭。毎年開催されているイベントで、例えば教会でのクラシックコンサートや演劇、美術館展示室でのミニ・オペラ、特設会場でのダンスなど、様々な企画が用意されていて、街のあちこちに置かれたパンフレットで案内されている。私は約1週間の滞在期間中、どっぷりとこのお祭りに浸っていた。

ここでは、そのうちのひとつ、アテネウム美術館でのパフォーマンスを紹介したい。

実はパンフレットでは「アテネウム美術館でのジャズコンサート」とあった。念のため時間を確認するためにホテルから美術館に電話をすると、その日はジャズのコンサートは予定されていないという。ただ、ちょっとした演奏がある、とかなんとか電話の向こうの人は言うので、予定のお昼きっかりに間に合うように出かけてみた。この美術館は、ヘルシンキ中央駅前にあるなかなか風格ある建物で、主にフィンランド出身の画家の作品を収蔵している。(現代アートは、同じくヘルシンキにあるキアズマというモダンな美術館にある)4年前にヘルシンキに来たとき、ホテルからすぐ近かったこともあって、この美術館には確か3回くらい来たことを思い出す。(理由の一つは、インターネットができるPCが無料で使用できたから。)そのときまで、私はフィンランドの画家についての知識はまったくなかったに等しいのだが、そこ、アテネウム美術館の作品に魅了され、特にヒューゴ・シンベリの独特の作風が気に入ってしまう。彼の絵はどれも、とても暗い。天使とか悪魔が人間とともにモチーフとして使われている。そして、その背景の多くがフィンランドの森や湖、農家の軒先などである。北欧の自然のどことなく寂しい雰囲気が感じられ、なぜかとても引きつけられる。

さて、前置きが長くなってしまった。コンサートを期待して行ったところ、その時間に合わせたように人が集まってきたので、期待して玄関ホールで待機していると、正面階段の上から一本の太いロープが下ろされ、次にトロンボーンを持った男性が現れた。やはりジャズをやるのかな?と更に待っていると、一人の女性が登場し、ロープを使ったパフォーマンスが始まった。トロンボーンとのコラボレーション。そのパフォーマンスの美しさに観客の視線はくぎ付けになる。とても優雅にロープを使った演技をしていたが、かなりの体力と運動能力がないと出来ないであろうもので、終わったとき大拍手であった。

Helsinki_221_2 アテネウム美術館の展示室。ここは天井から自然光が入るようになっているメイン展示室。奥(隣の部屋への入口右)に見えるのは、シンベリの作品”The Wounded Angel"

Helsinki_219_1

ロープを使ったパフォーマンス。左の黒服の人がトロンボーン。

二人の女の子が食い入るように鑑賞していたのも、いまでもよく覚えている。

*写真はクリックすると拡大されます

アテネウム美術館 http://www.ateneum.fi/default.asp?docId=11876

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