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2008/02/26

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NHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」。2006年夏に放送された棋士・羽生善治の回の再放送。視聴者による「心に響いた流儀・第1位」だそうだ。今回番組を見て、その理由がすごくよくわかった。羽生善治という人の将棋の世界と向き合うその姿に、感動を覚えずにいられない。若くして頂点に上りつめてから10年が経ち、今もなお先の見えない孤独な挑戦が続いている。とかく若くして脚光を浴びた人が見せる愚かさは微塵も見当たらない。謙虚である。一局に勝ったときでさえ喜び勇んだりしない。静かに噛みしめ心に刻んでいる。

将棋というのは、ストレスを感じるものだそうだ。それは、一手一手を考える際、“これを指したらダメ”“これもダメ”…というようにダメな手を頭の中で全てつぶしていく作業が延々と続くからだそうだ。

将棋会館で自分よりもずっとずっとながきに渡ってその世界に身を置いている先輩方を見て、毎日将棋を指すことの苦悩を知っているがゆえ、それを自分よりもさらに長い年月行ってきていることに敬服しているところも素晴らしい。

30代になって瞬発力や思い切りの良さは以前に比べると衰えてきたが、若いころよりは将棋のことをより理解している、という点で勝っているという。

“全力を尽くしていることの充実感はある” とも。

「全力を尽くす」  忘れかけていた。いい響きだなぁ。

羽生善治にとって“プロフェッショナル”とは…

  揺らぎない人

だそうである。彼自身が真にそのお手本であると思えて、自然に目頭が熱くなってしまう。

それから、彼の「最後は直感を信じる」という言葉も響いた。その直感とて絶え間ない努力の継続から信じられるものになるのだろう。

なんだろう、この人を見ていると「人はこんなふうに成長できるのだ」と、思わずにはいられない。すごい人なのに、私のような凡人にも近く感じられ、共感できるのだ。

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