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2008/03/22

My Blueberry Nights

待ちに待って見に行ったという感じだ。

NY、ロードムービー、ジュード・ロウ、ノラ・ジョーンズ、ウィノナ・ライダー・・・私の興味がそろいすぎている。普段あまり気にしないカメラワークというものでさえ、イカシテイル。ウォン・カーワイ監督のファンになってしまった。

ノラ・ジョーンズは主役でありながら、脇役のようにも思える。とても控えめな役柄のせいか、ウィノナ・ライダーやレイチェル・ワイズの存在感と演技力がすごいせいか・・でも、ジョーンズは存在感を放っていると思った。おそらく「目」のせいか。意思が強そうだが、優しさも秘めていて、物事の本髄も理解できるようなタイプの人間を彼女の目がよく表現していた。

NYはジェレミー(ジュード・ロウ)が経営するカフェの店内と店の前、それにエリザベス(ノラ・ジョーンズ)の恋人のアパートメントくらいしか出てこない。いつもの映画に出てくるようなNYの街角の雰囲気ではない。カフェは高架の近くなのか、よく電車の音と高架橋を走る電車が出てきていた。映画のなかでエリザベスが“地下鉄でブロンクスまで行ってしまった(乗り過ごしてしまった)”というシーンがあるので、おそらくカフェはレキシントンアヴェニューを北上したハーレムあたりか。

ジェレミーが自分で吸うタバコを自分で巻くというところとか、カフェに来る客が置いていったり預けていって忘れられたキーを捨てずにビンのなかにいくつも保管していたり、防犯用のカメラで録画されたカフェの様子を“目の前でおきていたことなのに多くのことを見落としている”という言葉などに、(その人間性に)とても惹かれる。

メンフィスのバー。アメリカのあのような街のあのようなバーは、きっと今も昔も変わらないのだろうなぁ。場末のバーは悲しくてどうにもならない人々の人生そのもののようにも見える。でも愛も詰まっているように思えた。

エリザベスとウィノナ・ライダーがドライブするシーン。それはまさに私がいま行きたい風景そのものだった。ラスベガスから二人が2台の車で前後に走り、やがて道が二股に分かれ、手を振りながらそれぞれの道に進むシーンはいつまでも残像となっている。

ストーリーに意外性はない。

すべてのシーンから余計なものはそぎ落とされている感じだ。あまり多くを見せず語らずだ。

映像が少し“濃い”ように感じた。それがアメリカっぽくて好きだ。

マイ・ブルーベリー・ナイツ http://www.blueberry-movie.com/

ノラ・ジョーンズがブレイクする直前に東京国際フォーラムでのライブに行ったのは何年前だっただろうか。そのときは彼女が映画に出るなどとは想像がつかなかった。なかなかの才能のある人である。

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