« non title | トップページ | non title »

2008/03/12

non title

3/11のNHKの番組「プロフェッショナル」は心臓内科医の延吉正清さん。心筋梗塞や狭心症など心臓を動かすための血管が詰まることで命を脅かされる病気を治療する専門医。足の付け根からカテーテルを入れて心臓の冠動脈まで持っていき、指先の感覚で詰まりに針を通し、もし通れば更にそこをバルーンで広げるという治療の第一人者だそうだ。この病気は、実は父が数年前に受けたもので、そのときのことを重ねて見てしまう。父は、軽い発作を起こして病院に何度となくかかっていたが、基本的な検査で何も異常がなくて様子をみる、ということで数年が過ぎたのだが、やはり症状は重くなる一方で、ある朝の発作で、とある別の病院に連れて行ったところ、「発作があったということを聞いた限り、入院してすぐに精密検査をします」とおっしゃってくれて、ようやく原因がはっきりしたのだった。そして、今回の番組とまったく同じ治療を受けた。そのときは、血管が通るか通らないかは五分五分と言われた。結果、治療は成功し現在は何事もなかったかのようにスポーツまでしている。担当医の技術は病院内でも定評のあるもので、私たちの耳にも届いた。その先生に当たって本当によかったと、またその病院の方針に心底感謝した。

患者はすがるような、祈るような気持ちで病院に行くのだ。だから、医師はそのことをちゃんと受け止めて最善を尽くしてほしい。相対的な見方ではなく、一人一人を見てほしい。番組の延吉先生は、ある治療を施したがうまくいかなかった患者さんに対して、1年間投薬治療をして、1年後もう一度トライさせてください、と自らお願いしていた。こんなお医者さんがいるだろうか。さぞ、患者さんとその家族は嬉しかっただろう。それだけで、その安心感だけでも少し回復するのではないかとさえ思えるほどである。

延吉先生にとってプロフェッショナルとは、「難しいことを簡単に行うこと」。とても緻密で難しい命に関わる治療を、技術を磨いてできるだけ人体に負担のないように行うことを心がけているのだろう。

それから、後継者の育成に力を注いでいるという。技術は見て盗め。弟子たちは真剣な眼差しで延吉先生の技術を我がものにしようとしていた。医療は特殊だ。より進歩すること、高い能力や技術者がいればいるほどいい。何人いれば十分という世界ではない。それを延吉先生は叫んでいるように思えた。

« non title | トップページ | non title »

twitter

  • twitter
無料ブログはココログ