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2008/08/05

non title

仕事で締め切りに追われる毎日が続いている。

原稿を仕上げて帰りがけに宅急便を出してから、一息つきたくてスターバックスへ寄ると内装(壁)が塗り替えられていた。まだ途中のような気がする。多分そうだ。

ラテをごくごく飲みながら図書館で借りている「緒方貞子という生き方」を読む。どのページをめくっても目からうろこ、緒方さんは私の理想像。中学や高校の頃に緒方さんについて知ることができたら(できたのかも知れない)きっと、志を高くもち、いまと違った人生になっていたかもしれないと思う。しかし、この歳になっても充分に私のモチベーションを上げてくれる人だ。

緒方さんは、曽祖父は犬養毅であり、祖父は外相、父はフィンランド駐公使などを勤めたという名門出身だが、彼女の功績は彼女自身の資質から生まれたものであることは、業績から判断は容易だ。

今日読んだページで、納得の一節。

  仕事でいちばんうんざりすることは何かということについて・・・

  「お役所人間がつまらないことで騒ぎ立てることです。

   それに、波風を立てまいとする現状維持の気風です」

こういう考えかたのできる人は、いそうで案外いないものだ。こんなかっこいいセリフをさらっと言い放ち、最優先しなければならない仕事に打ち込めるほどの教養と自信、リーダーシップは憧れであり、ねじまがりそうな情けない私を軌道修正してくれる。

緒方さんには小渕政権以来、数回の外相就任要請があったそうである。さらに、企業人や文化人、官僚たちが首相にすべく具体的な行動がなされたそうである。そのことにとても納得できる。もし緒方さんが外相や首相に就任していたら、今の日本はきっと違っていただろう。洞爺湖サミットも大きな成果が得られたのではないか、拉致問題ももっと進展したのではないか、そんなことが頭をよぎる。でも、緒方さんは要請に対し首を横にふったのだった。それでよかったのだと思う。なぜならば、彼女は地球上で最優先にしなければならない人道的な、多くの人命にかかわるような仕事を成し遂げているのだから。

少し前に「難民つくらぬ世界へ」という緒方さんの講演(1994年)の記録を読んだのだが、こちらからはその人柄も感じ取ることができ、この人になら部下は全員ついていくだろう、とうならせるものがある。

ところで緒方さんはワシントンDCにあるジョージタウン大学で修士号をとったそうだ。一度私も訪れたことがある。だから何?と思われるかもしれないのだが、不思議な感じがしている。単純にうれしい。

「緒方貞子という生き方」 黒田龍彦 著 KKベストセラーズ

「難民つくらぬ世界へ 緒方貞子」 岩波ブックレットNo393

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