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2008/09/30

San Francisco 番外編

サンフランシスコの人々

8月某日

CDショップ メガ・バージンストアの店員

いつだったかテレビで見た、ニューヨークのライブハウスで注目を浴びつつあるミュージシャン、グレチェン・パーラートのCDが日本では手に入りにくく、きっとアメリカの大きなCDショプなら売ってるだろうと、今回の旅行で買おうと気に留めていた。そして、最終日の夜、ようやくそれを探しに出かけた。

ヨセミテから帰ってきて、食事してからある場所に行って、それからだったから、もう夜11時近くなっていた。そのショップはホテル周辺の地図で探しあてたところ。メガ・バージンストアという、恐らくチェーン店だろう。

ジャズのフロアは3階で、まずは自分で探してみた。フロアにはほかに2人くらいしか客はいなかったと記憶している。アーティストの名前で、アルファベット順に並んでいる棚を隅から隅まで見たが、結局見つけることができず、店員に聞いてみることにした。

Staffと背中に大きくプリントされた真っ赤なTシャツの青年が、プラスティックのカゴからCDを棚に並べていて、私は「すみません・・」と話しかけてみた。年齢は30歳前後だろうか、CDショップで働いているだけあって、ちょっとファンキーな髪型のその青年はすぐに反応してくれた。

Gretchen Parlatoの発音に自信がなかったので、メモ帳にあらかじめ書いておいたメモをそのまま見せたところ、彼は「OK、すぐに調べてきますね」と言い、カウンターに行く。すると、別の客がCDを買うためにレジに来たので、私に「ちょっと待っててください」と言って、先にその客の対応を済ませて、そのあと私を呼ぶ。カウンターのパソコンで検索してくれた結果、「確かに、アルバム出してますね、でも店にはなくて、彼女のアルバムはオンラインでのみ購入できるようです」と教えてくれた。

こんなやりとりを書いてみて、それがどうした?と言われそうだが、その青年の対応があまりにも“親切”で“さりげなかった”ので、夜も深まりつつあるショップの3階の大きな空間ごと、そのほんのちょっとしたやりとりが、妙に鮮明に記憶に刻まれて、その青年が旅の忘れられない人物の一人になったのであった。

ほんのいっとき、かすかに出会っただけの人でも、心に残る人というのはいるものだ。

私は笑顔で「残念です。でもありがとう」と言ってその店を後にした。外はすっかり冷え込んでいたけれども、そしてお目当てのCDは買えなかったけれども、私の気分は上々だった。

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