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2009/01/21

non title

1月20日の読売新聞に掲載されていた「A・ワイエス氏を悼む」という記事にとても納得できる文章があったので、ここに記録しておきたい。

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高橋秀治(愛知県美術館美術課長)

彼の描いた対象は、生まれ故郷のペンシルベニア州

チャッズ・フォードという自然豊かな田舎町と、夏の家のある

メイン州クッシング近辺のみであった。見慣れた風景であり、

見知った人々であったが、自分を育ててくれた真理を内包した

景色であり、敬意に値する人生の重みや存在感を感じさせる

人々だった。彼を有名にした「クリスティーナの世界」のモデルと

なった人物と家を30年間にわたって描き、生家近くの農場に至っては

10代から主人が亡くなった以後も含め、70年間にわたって

描き続けた。深く知った対象でないと描けなかったといっても

いいだろう。だからこそ残された作品からは、一瞬の光景を

切り取った画面ではなく、ある時間の幅が凝縮された深みを

感じることができる。

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