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2009/02/09

Cuba

2/8、NHKの番組「ETV特集」“キューバ革命 50年の現実”を見た。

キューバ革命により、キューバが社会主義の道を歩んで50年がたったということだが、この革命により人々はどう変化し、いまどのように暮らしているのかを、アメリカのジャーナリストが36年間に渡って断続的に取材してきた特定の人々を追っていた。

たとえば、農業を営むボレゴ3兄弟。善良な国民で、国の体制に従い、農地を国に奪われてからも残された農地で細々と自給自足をして暮らしていた。ジャーナリストはキューバ入りすると、必ず車を走らせ兄弟に会いに行く。すると3兄弟は笑顔で出迎えてくれるのだ。36年の間に兄弟はだんだん年老いて、最後にジャーナリストが訪ねたときは3人ともに他界していた。それぞれ90歳以上で長寿を全うした。革命後、最初は順調だったが、クリントン政権のときアメリカに経済制裁を加えられ、物資が不足して、兄弟の家畜は盗賊にあったりもしたという。そんな中でも力を合わせて生き抜く姿には感銘を受ける。90年代はキューバにとって最悪の時代だったという。

また、ジャーナリストがあるときに会った少女の話。次に訪ねたときは25歳で2人の子供がいた。「幸せか?」との質問に「幸せだ」と答えていた。社会主義に満足していた様子だった。そしてさらに数年後訪ねると、高校生の息子がいて、「彼女(母親)はいまフロリダのタンパで働いている。メキシコから密入国していまアメリカの市民権を得ようとしている。いずれは自分たちを呼び寄せてくれ、アメリカで食らす予定だ。」と話す。なぜならば生き抜くためだと。

社会主義体制は、ソ連の崩壊後その後ろ盾を失い、経済を立て直すために観光の分野で外資を受け入れ、その結果観光に携わっている人とそうでない人との大きな所得格差が生まれてしまったということだった。

このジャーナリストが記録した36年間の人々の足跡は、革命がどうだったのか、そして現在のキューバがどうなのかを見事に伝えていて秀逸であった。

ETV特集 http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html

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