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2009/03/25

non title

雑誌はすっかり買わなくなったが、それでも気になるものが数種類あって、まずは書店でチェックしてどうしても手元に残しておきたいものだけ購入する、というスタイルになった。

気になる雑誌のひとつが『ku:nel』。

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2ヶ月に1度の発行というのんびりしたペースがいいし、だからか内容をかみしめて味わえる雑誌だと思う。取り上げられるテーマも、いまある生活の状態から始められそうな、気取りのない感じも好きだ。

そして、中でも楽しみにしているのが、江國香織姉妹の往復書簡というページ。直筆なので手紙が一層、味わい深いものに思える。

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昨夜、帰宅して何気なく見たテレビ番組で、ニューヨークのミュージックシーン、演劇シーンを紹介するものがあり、すっかり見入ってしまった。

ガイドブックには載っていないようなミニシアターやバーなども紹介されて、まだまだ知らないことが多いことに気づかされた。そして、AMATO OPERA (アマト・オペラ)という小さな小さなオペラハウスについては、最近にない感動を覚えて思わず涙してしまった。

イーストヴィレッジにあるアマト・オペラは客席100席ほどの劇場で、創業者のアンソニー・アマトさんが奥さんと1947年にはじめたという劇場。番組のインタビューに応えるアマトさんの発する言葉とその表情に深い敬意を覚えずにはいられない。アマトさんは現在89歳で、体力的に劇場を運営、維持していくのが限界で、「現在アマト・オペラは、高い評価を得ている。しかし、今後、評価の高いまま維持していくのは難しいから今年幕を下ろす。」と89歳とは思えない明晰さをもって語っていた。夫婦で地道に運営してきた劇場。すでに他界してしまった奥さんとの写真も印象的で、まるで映画でも見ているかのような内容の取材だと感じた。こういう信念をもった人々がニューヨークの芸術を底から支えていると確信した。折りしも昨年NYのメトロポリタン・オペラで見た演目「ラ・ボエーム」をアマト・オペラで上演しているシーンがあり、人が3人立ったらやっとの舞台も、かのオペラの殿堂でのものにひけをとらないと思えるほど、そこにはなにか大切な要素が染み込んでいるように思えた。演目が終わると、アマトさんが役者を丁寧に紹介する姿は、舞台を見た人のまぶたの裏に焼きついていつまでも離れないだろう。

一度、アマト・オペラでオペラを見てみたかったなぁ。前回行ったときに知っていたら、きっとチケットを買いに現地で走ったと思う。いまとなっては叶わない・・・

アマト・オペラ http://www.amato.org/

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