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2009/09/25

Turku

8月のフィンランド旅行のときのことを、少しずつ紹介します。

(写真はクリックで拡大されます)

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8月某日

ヘルシンキからフィンランド第3の都市、トゥルクへ日帰りで出かけた。

ホテルで朝食をとってから、トラムに乗って中央バスターミナルのあるKamppiに向かった。Kamppiとは、ショッピングモールと地下鉄とバスターミナルが合体した施設。バスのチケットを買う場所が数年前と変わっていて、チケットを買うまでに少し手間取ってしまう。

最初、バスの搭乗階(地下)まで行って、そこにあったキオスクの女性に、チケットはどこで買えるのか尋ねたところ、英語が早すぎて、何を言っているのか分からず、また上に戻ってそれらしきカウンターでやっと買うことができた。

でも、トゥルク行きのバスは30分おきくらいに出ているようで、そう慌てることもないことがわかる。バスターミナルは、実にシンプルで分かりやすくなっている。出発時間と行き先が電光掲示されているゲートの前で待っていればよく、まるで飛行機の搭乗口のようで、機能的。

バスに乗るときに分かったことだが、チケットはバスに乗るときに運転手から買うこともできるようだ。ほとんどの人が乗るときに買っているようだった。こういう融通がきくところなど、なかなか素晴らしいじゃあないか、と思う。

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見渡しのきく一番前の席に座った。

運転手さんは、とてもハキハキした人だった。人が乗り降りするときは、大きな声で「キートス!(ありがとう)」を必ず言っていたのがとてもいい感じで。

バスは果てしない森をぬってグングン走って行った。景色は針葉樹一色で見ているとだんだん飽きてきて、バスの揺れも気持ちよく、眠気が襲ってきて少しの間ウトウトしてしまう。基本的には私には、車窓からの景色も楽しみのひとつなのだが、単調でときに近代的な建物が見えたり、そして、あまりにもスッキリした森や耕地は、退屈だった。フィンランドに無数に点在する湖が見えたならきっと違ったと思うが、残念なことにバスが走ったハイウェイのような道からは、まるで湖も海も見えないのだった。

途中のバス停で、乗客が一人乗っては一人降り・・を何度か繰り返す。こんな人里離れた淋しいところでこの人は暮らしているのか・・と、その人のことを想像してみたりしながら、バスに揺られていく。

トゥルクに近づいてくると、やがて町らしき雰囲気に景色が変わってくる。

そして、目を引く教会(トゥルク大聖堂)が右手に見えて、川(アウラ川)を越えると、終点となる。一応、バスを降たとき、運転手さんに、ここは終点ですか?と確認した。すると、そう、ここは終点のトゥルクだよ、と答えてくれて、ひとまず安心する。

まずは、トゥルクでの一番の目的地トゥルク美術館に向かう。バス停から徒歩10分ほど。フィンランドで2番目の規模の美術館で、1904年にオープンしたということで、期待は膨らむ。しかし、実際に行ってみると私をひきつける作品はなかった。アテネウム美術館(ヘルシンキ)のときとは違った。あとから考えると、100年と少し前に美術館として建てられたこの建物自体は、なかなか見ごたえあるんじゃないかと思え、やっぱり行ってみてよかったのだな。

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トゥルク美術館

そういえば、美術館に着いたとき、あまりにも喉が渇いたので、コーラと甘いお菓子(ホイップクリームにチョコレートがコーティングされたもの)を食べた。テラス席で。少し風が強くて、テーブルにかかっていたクロスが吹き飛ばされないか心配しながら。このお菓子が、フィンランド旅行中に食べた何よりも美味しかった記憶しかこの美術館にまつわるものはない。

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美術館の庭

美術館から坂を下り、マーケット広場を横に見ながら、とにかくアウラ川まで出てみた。この時点でやや歩き疲れていたのだが、水辺に出るとホッとするものだ。川は茶色っぽく濁っていた。

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アウラ川

川沿いをトゥルク城に向かって歩くことにした。

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渡し船

川には何本か橋があるが、このような渡し舟もあり、市民が便利に利用しているようだった。のどかな光景だ。

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サイクリングの途中で休憩中(?)の市民

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アウラ川の帆船

川沿いにはこのような帆船がいくつも停留していて、このアウラ川はトゥルクのシンボル的なものだということがわかる。

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帆船を模した花壇

地図ではトゥルク城まで近く思えたのだが、結構歩いた。川に出てから2キロはあったと思う。城に着いたときは旅の疲れが出たのか、ヘトヘトになっていた。

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トゥルク城

ところで、トゥルクはフィンランドの都市のなかでスウェーデンに最も接近している。13世紀にスウェーデン(当時フィンランドを支配していた)によってトゥルク城は建てられ、その後要塞として使われていたということだ。

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お城は現在、博物館になっていて、中は迷路のようになっている。

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トゥルク城の模型(外観は案外シンプル)

人があまりいないせいか、ちょっと怖かった。こんなふうにお城の中を巡ったことって、初めてだったかもしれない。城の中には要所要所に民族衣装のようなものを着た女性がいて、迷いそうになったとき、方向を教えてくれたのだが、暗闇でふと振り返ったときに無言で立っていた案内人を見たときは、息が止まりそうになる。思わず、びっくりしたぁ・・と言いそうに。怖かったなぁ。夜なんか、もっと怖いんだろうなぁ。

お城の見学を終え、もうヘルシンキに戻ろうと思い、帰りは鉄道を使うことを思い立ったので、駅まで向かいたかった。でも、駅まで歩くと恐らく3~4キロはありそう。それで、受付の人にお願いしてタクシーを呼んでもらった。お城を出るとすぐにタクシーが来てくれて、駅へ。ちょうど5分後にヘルシンキ行きが出るようなタイミングで、かなり焦りながらチケットを買ってホームへ。危うく反対の電車に乗りそうになりながら、ギリギリセーフで電車に飛び乗った。

電車はとにかく快適そのもの。音もとても静か。停車時や発車時も、過剰なアナウンスやベルの音などなく、気持ちがゆったりしてくる。

バスでは3時間弱、電車では約2時間のトゥルクは、意外にこじんまりした、地味な町だった。

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ヘルシンキに着いた列車

改札口などない。ホームからいきなり外に出ることもできるのは驚いた。

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