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2013/03/29

カリフォルニアデザイン 1930-1965 モダン・リヴィングの起源

国立新美術館で開催中の「カリフォルニアデザイン 1930-1965 モダン・リヴィングの起源」展に行ってきた。

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平日ということもあり空いているとは思ったが、予想以上に空いていた。これがフェルメール展とかだと平日でも大変な賑わいなのだろうなぁ。

結論から言うと、とても面白かった!
たっぷり2時間は鑑賞していたと思う。

広い展示室に家具や照明、写真、陶器、絵画、テキスタイル、雑誌、洋服、自動車(実物!)、キャンピングカー(実物!)などバラエティに富んだ展示。この展覧会のタイトルを見て、アメリカのポップカルチャー的なものをイメージする人もいるのではないかと思うが(自分も少しそう思っていた)、まったく違っていて、もっと前のアメリカに勢いのあった時代の洗練されたプロダクトの紹介だった。

(展示の様子を知るには、こちらのサイト<japan-archtects.comのブログ>が参考になると思います。)

アメリカのTVシリーズ『奥様は魔女』のサマンサの家やダーリンのオフィス、『刑事コロンボ』の初期の頃の回の、犯人となる富豪やステイタスのある人物の邸宅の家具や建物を想像すると良いと思う。

まず驚いたのは、2枚のロサンゼルスの航空写真だった。

この写真を冒頭に持ってきたのは、よい考えだと思う。

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(実物は写真を撮れないのでカタログの写真です)

これはロスのウィルシャー通りとフェアファックス通りの交差点を比較したもの。左が1922年、右が1929年の街の様子なのだが、この間わずか7年。数軒の建物しかなかった場所に7年後びっしり家が建っている。この時代、カリフォルニアは急激に人口が増加したそうだ。1930年代にはロスの住民の94%が一戸建てに暮らしていたというから、その経済力も想像できる。この人口増加に伴う住宅用の家具などを大量に生産する必要性も、カリフォルニアのモダンデザインの起源になったことがよく理解できる2枚だと思う。

第二次世界大戦で軍需品を生産する技術力もこの流れを助けたという。

いつまで見ていても飽きない家具がたくさん展示されていたのに、写真を撮れなかったのが残念だ。イームズ・チェアはその実験過程なども白黒フィルムで紹介されていて面白かった。イームズは合板を湾曲させて加工されているが、当初、イームズ夫妻は、海軍の負傷兵の添え木制作にこの合板技術を使っていたとあった。その添え木も展示されていた!

それから何と言っても、この流れのなかで活躍した建築家が設計したモダン住宅がかっこいい。開放的(建物の中と外がつながっているような設計)な建築は、カリフォルニアの渇いた土地によく似合って溶け込んでいたのだろう。

会場を訪れていた人は20代~40代の人が多かったように思う。人気展に見られるような年配女性グループとか老夫婦などはいなかったのが特徴。

感じたままをうまく書けないのですが、とにかく楽しいのでおすすめの展覧会です。

ちなみに、映像視聴コーナーには、ミッドセンチュリーの代表的な椅子が置かれていて、実際に座ることができます!

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普段はほとんど買わないカタログも欲しくて購入。

それから、この展覧会はロサンゼルスのカウンティ美術館との共催とあった。いつかこの美術館にも行ってみたくなった。

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