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2013/06/28

生まれた日に思うこと

またまた年に一度のこの日がやってきた。

家族や友人に感謝する一日。

メッセージやプレゼントをくださった方々、ありがとうございます。

普段はそれぞれの場所で、それぞれの暮らしや仕事をしていても、こうして繋がりを持ち続けてくださることほどうれしいことはありません。

そんな優しい気持ちに応えられるよう、日々のことを丁寧にがんばろうと思います。

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今日はマックのことを書きたいと思います。

5月7日に天に召されました。

覚悟はしていたのですが、いまはマックの写真を見ることもできないほど悲しくて、こんな自分が自分で意外なのですが、思い出してめそめそしなくなるようになるまでは、もう少し時間がかかりそうです。

亡くなるまでの最後の3ヵ月ほどは、病状が悪化してとても辛そうでした。

いまは楽になって元気にかけ回っていると思うことで、気持ちは少し軽くなるのですが、やっぱりマックのことを考えると、涙が止まらなくなってしまうので、これで失礼します。

マックのことを「元気?」と話題にしてくださったり、褒めてくださったり、ありがとうございました。

2013/06/23

アンドリュー・ワイエス

昨夜、テレビ番組「美の巨人たち」で、アンドリュー・ワイエスがとり上げられていて、ここのところ、仕事以外のことに目をやる余裕がなかったのだが、今日は画集を開いてみたりの日曜を過ごすことができた。

ワイエスの画集は1冊しか持っていない。

いつだったか、ニューヨークに行った際に、ミッドタウンにある Argosy Book Store という古本屋で見つけたもので、20ドルくらいで購入した。発行は1960年代のもので、若干傷んでいるのだが、かえってそれも気に入ったように記憶している。狭い店内でこれを見つけた時は「やった!」と思ったほどうれしかった。

Dsc_0547

↑破けているところが、セロテープで補強してあった。

この画集が気に入った理由は、もちろんワイエスの作品がプリントされていることもあるが、彼がモデルにして描いた身近な人々、ことにオルソン姉弟の写真が掲載されていたことだった。

このブログには度々書いているが、わたしがワイエスの作品に興味をもったのは、あの有名な「クリスティーナの世界」をMoMAで見たことによる。最初は深い意味をもたない単なるシュールな現代アートなのかと思っていたのだが、実はそうではなく、画家がその光景を目にして感動を覚え、筆をとったという背景があったことを知り、そこに描かれている女性や、描いたワイエスという人物について知りたいと思った1枚だった。

Dsc_0548

↑クリスティーナの世界

クリスティーナの世界については、以前見に行ったワイエス展の感想で書いています。

ワイエスは若いころから名声を得ていたにもかかわらず、自宅のあるフィラデルフィア郊外の町と、別荘のあるメイン州の田舎町でのみ創作活動を続けていたそうである。そんな謙虚さというか、派手さを好まず、身近な場所で知り合った質素で堅実な人々やその周辺を描いたところにとても惹かれるのである。

2013/06/01

夏の嘘

Natsuuso

夏の嘘

ベルンハルト・シュリンク著

新潮社

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新聞の書評を読んで図書館で借りる。

「嘘」がどの物語の根底にも流れている短編集で、個人的には一番目の『シーズンオフ』が読み終わったあともずっと頭に留まっている。

『シーズンオフ』では、怪我で療養中の主人公がシーズンオフの海辺の保養地で、運命的に思える出会いをするのだが、その女性は実は大金持ちで、保養地の別荘などのほかにマンハッタンのイーストサイドにも高級アパートを所有している。主人公もマンハッタンに住んでいるが、一介の音楽家(フルート奏者)で収入はやっと暮らしていける程度だ。療養中、主人公は彼女に自分のことについて音楽家であること以外ほとんど話さない。真実を言わないことがあるい意味「嘘」になる。

たのしい数週間を過ごしたあと、彼はひとりマンハッタンへと戻るが、自分のアパートに戻ると、そこで急激に現実へと引き戻されるのだ。この引き戻されるところの描写がとても巧みで、音のない世界から喧騒の世界に移ったかのような、そんな感覚をいだいた。

その後の二人がどうなるかは語られていない。

ところで、この短編に惹かれた理由は、「シーズンオフ」というタイトルにもある。避暑地や観光地の、人の盛りが過ぎたその場所が好きだから。ようやく素顔を取り戻して、地元の人たちの息づかいまでもが聞こえそうな、そういう時期にその場所を訪れることが好きだ。この短編の舞台はまさにそういう場所なのだ。

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