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2013/11/22

天使の涙

ウォン・カーウァイ監督の『天使の涙』を見た。

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きっと独特の世界観で描かれているのだろうと期待半分、『恋する惑星』ほどには惹かれないだろうと期待せず半分で見たのだが、結論を言うと『天使の涙』のほうが好きだ。

(もちろん)香港が舞台。

つかみどころのない映画であり、なおかつ流れるような映像が最初どうかと思ったが、これがまったく不快感を与えないのが不思議だった。つかみどころのなさは、むしろこの映画の優れた点になっている。

わたしの場合、アジアで初めて行った都市が香港だった。うまく説明できないのだが、香港は世界屈指の観光地でありながら庶民の生活の領域がかなりオーバーラップしていると思う。わたしが訪れた限られた都市ではあるが、ほかの観光都市では多くが観光客と庶民の生活にある種の境界線を感じるが、香港は両者が入り組んでいるように感じるのだ。奇麗だけど雑多で汚くて、またその汚れた感も愛おしく思えてしまうほどに魅力的な街に見えた。そんな第一印象をこの映画はまったくくつがえさないでくれたと思う。あの香港がそこにはある、というような。それは単に食堂とかアパートが香港的だから、というわけではなく、映像効果や、夜の香港を見せていること、殺し屋とか口のきけない青年という“普通”ではい登場人物によってなぜだか一層伝わってくる。

ところで、『恋する惑星』からの引用やパロディは、ファンへのサービスかな。(わたしにでも分かるほどストレートだったのがちょっとどうかな、と思ったけれど)

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こういうの見ると、香港に行きたくなる。

無性に。

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