« 香港回想 | トップページ | BON・JOVI #BECAUSEWECAN -THE TOUR »

2013/12/01

明治大学・公開講演会

明治大学の社会科学研究所が開催した公開講演会「いま裁判員裁判を考える」を聴講した。

(講演者二人目の裁判官の立場からについては、予定者のご都合で山本・波床法律事務所の波床昌則先生に変更されました。)

Meiji

参加のきっかけは、同大学法学部N教授からご案内をいただいたことによる。明治大学といえば現在、志願したい大学1位。近くを通りかかることはあっても、なかなか中に入る機会もないので、ぜひ見てみたかったのと、公開講座をどのように開催しているのかを見たかったこともあり、参加させていただいた。

テーマである裁判員裁判については、これまであまり深く考えたこともなく、正直言ってあまり身近なテーマとしての位置づけはしていなかったと思う。しかし、今回4人の先生方がそれぞれ違う立場から現状を講義してくださったことで理解が深まり、これからは関心をもって考えていきたいと思えるようになった。

N先生は最寄駅まで迎えに来てくださり、その後大学院生の女性Fさんが案内してくださった。リバティタワーのはす向かいにある同大紫紺館にあるレストランフォレスタ椿山荘でランチ。そのあと明治大学博物館を案内していただいた。

院生が案内してくださったことについて、こういうのも教育なんだなぁ・・と考えさせられた。N先生のこういった取り計らいはFさんを育てたいという思いもあるのだろうなぁ。

さて、講演会についてだが、4人の講演者が各40分ほどで講義。まず、裁判員裁判について研究者による様々なデータ(裁判員へのアンケート結果など)から現状把握ができ、そのあと裁判官、弁護人、法医学者の立場から制度導入後の変化や問題点などを聞くことができるという構成。個人的に一人目の講演者の話のなかで疑問に思ったことがあったのだが、二人目の講演者の話から疑問が解消されたこともあり、コーディネートが素晴らしかったことも実感できた。

これまで個人的には裁判員制度について否定的なところがあったと思う。法律の素人(市民)参加により、司法がどう改善されるのか理解できていなかったからだ。それにもし自分が裁判員に指名された場合、できれば辞退したいという消極的な考えだった。

でも、制度が導入されて4年が経過したいま、どのような状況にあるのかを知り、導入の意義もわかった。もちろんまだ問題点はあるが、関係者(専門家)の話には導入は「失敗ではなかった」ことがにじみ出ていたと思う。

一番興味があったのは弁護人の立場からの話なのだが、それは大いにアメリカの法律ドラマや映画の影響があってのこと。(見過ぎですね・・) 弁護士が陪審員に語りかけ、陪審員がどう考えるかは弁護士の技量が大きく影響しているなぁ・・と思うのだ。講演のかなで弁護士の先生は「弁護士のやりがい」について触れていた。腕を磨くことによってやりがいのある裁判を実現できるとのことだった。でもそれは良いことなのかわからなくなる。従来型の制度では弁護の内容にかかわらず量刑は前例等にならって機械的に決められていたのか、とか、新制度では弁護士の手腕次第で同じようなケースでも量刑に大きな差が出てしまうのか、とか。これは素人的な浅い考えだとは思う。でも、とても心配なことだ。

でもここである映画を思い出す。

『評決のとき』なのだが・・・

Hyouketsunotoki

この映画では人種差別が大きなテーマになっている。

弁護士が、陪審員に人種(白人・黒人)を超えた判断をしてもらうことができるのか・・ 最終弁論が見どころなのだが、ここでわかるのは弁護士の「情熱」とそして「手腕」が物を言うということ。(本当に見ごたえのある映画です。最終弁論で鳥肌が立ちます。)

・・・・・・・・

司法制度について、いまここで結論を出す必要はないけれど、というのもきっとエンドはないと思うのだ。人が人を裁くことに「このやり方でよい」という終わりはないと思う。ただ、人として考え続けていかなければならないと今回自覚したのであった。

(お招きくださったN先生に感謝です)

« 香港回想 | トップページ | BON・JOVI #BECAUSEWECAN -THE TOUR »

twitter

  • twitter
無料ブログはココログ