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2014/01/24

ビフォア・ミッドナイト

映画「ビフォア・ミッドナイト」を鑑賞。

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「ビフォア・サンライズ」の続編「ビフォア・サンセット」が公開されたときもうれしい驚きだったけれど、3作目が制作されるとはまったく考えたことなかったので、やはり驚いたとともにぜったい見に行くと決めていた。

実は個人的には1作目で止めておいたほうがよかったのではないかとも考える。時が止まってしまえばいいのにと思えるような、そしてエンディングの余韻が続く映画だったから。

でも2作目の感想を見返すと、気に入っていたようだ。

そして3作目。

それぞれの制作までと同じ時間が主人公(ジェシーとセリーヌ)たちにも経過している。だから、1作目から18年経過していて、主人公は当然のことながら18年歳を重ねている。そしてわたしたち鑑賞する者も18年歳を重ねている。

だからかなぁ、わたしの場合はおそらく、このタイミングで初めて1作目を見たとしても、さほど感情移入できないような気がする。「あの頃」、つまり自分も主人公たちと同じような年代に見たから思うところも深かったような気がする。

2作目、3作目も同様。

今回もセリフがとてもよく練り上げられていて、前作以上に洗練されていた。相変わらずの半端でない長さのワンカットシーンにたたみ掛けるようなセリフ(会話)。ところどころにウイットを盛り込み、文学的で感情的で理論的で・・・

二人の会話はやがて深刻さを増していくように見える。最後、どう収束するのだろうかと、ずっと考えながら見ていた。すると、魔法にかかったようなエンディングで、まあ、ちょっとロマンティックすぎると言えなくもないが、場所がギリシヤということと、ジェシーが作家だという設定から、スッと納得してしまう。

感情を高める音楽の効果があるわけでもないのに、あそこまで見る側を引きつける映画はあまりないと思うし、いつまでも心に残る映画にまた加わりそうだ。

ビフォア・ミッドナイト公式サイト

2014/01/23

TALVISIRKUS KOSMOS

ヘルシンキ滞在中にコンサートやダンスパフォーマンスかなにかを見に行きたいと思って、現地のオフィスに調べていただいたところ、滞在する期間ではそういった催しがないことがわかり、オフィスの方の提案でサーカスショーに行くことにした。

チケットはホテルのフロントに預けておいてくださり、フロントから受け取った封筒を開けると、チケットのほかに会場までのアクセス方法(地図)も入っていて、とても助かった。地下鉄の駅を出てから徒歩で向かう会場までが不安だったので、本当に助かった。

旅先では現地のライブなどに足を運ぶことが好きだ。その国の人々のなかに居ることで、その国に居る実感がわく。小さな教会でのコンサートでもいいし、バーのジャズライブなどでも。

今回はサーカスショー。

何の予備知識もなく、とにかくヘルシンキに着いた日の夕方に向かった。

まずは、ヘルシンキ中央駅から地下鉄に乗った。市内は地上のトラムの路線が充実していて、地下鉄は郊外に移動するために敷設されている単純な路線だけなのでとてもシンプル。

*写真はクリックすると少し拡大されます(PCでご覧いただいた場合)

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中央駅の地下へ続くホール

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オレンジ色の車体

車内は元旦のせいかとても空いていた。

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2駅目のRuoholahti(ルオホラティ駅)で下車して地上に出るとこのような街並みであった。

このあたりは郊外へ出る一歩手前の場所で、市の中心部と比べるとやや殺伐とした雰囲気があった。(人があまり歩いていないせいだろうか・・)

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そして、ここが会場のケーブルファクトリー。(ガイドブックには元ノキア工場ともある)

元ケーブル工場の建物を利用した文化施設というだけあって、外観はまさに工場!

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入り口にはサーカスショーの看板がかかっていた。

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入り口を入ると地下に通じる階段があり、下りて行くとこのような空間になっている。

地下鉄を降りて会場まで歩いてくる間、会場に向かう人はほんの数名だったのに、みなさんどこからやってきたのか、ロビーはかなりの人で賑わっていた。奥には飲み物やシナモンロールを売るコーナーもあった。

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開演前に自分の席から1枚だけ撮った写真

舞台を底にして、3方向に客席がせり上がっていた。ざっと数えて収容人数は300人ほどだったと思う。椅子は折りたたみパイプ椅子。

(音が出ます)

帰国してからYouTubeで検索したらメイキング動画があった。ショーの雰囲気はこの動画が語ってくれているので、ここでは詳しいことは書かないけれど、子ども向けかと思っていたら、大人でもけっこう楽しめるほどパフォーマンスのクオリティは高かった。ジャグリング、フラフープ、紐を使った空中パフォーマンスなど体をはったものばかりで、なおかつストーリー性をもたせている。セリフはあまり多くはないがフィンランド語。でも、内容はなんとなく想像できた。

開演から1時間ほどで一旦幕が下り、15分程度の休憩時間があり、ロビーまで行ってみると満席で多くの人がなんとシナモンロールを食べていた!

早めに席に戻ると、ピエロのような役回りの「博士」(白衣を着ていた)が、客席の子どもたちに劇中で使用した大量の黒いビニールテープをちぎって配っていた。子どもたちはみんな素直に受け取っていたのが印象的。そして、わたしの前を通り過ぎるときなぜかわたしもテープを手渡された。東洋人が珍しかったのだろうか?旅行者へのサービスかな?うれしいような気恥しいような・・・(いまそのテープは日本に来ています)

幕間のあとは30分ほどで第2部は終了。

観客の様子を見ていると、棒のくるくるキャンディーを食べながら見ている子が多かった。なんだかそれもお楽しみのひとつであるかのように。

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会場を出ると当然のことながら真っ暗。だいたい18時すぎだったと思う。

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地下鉄駅まで向かう途中にこのような煙突の風景があった。

(なんだかシュールですね)

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地下鉄(メトロ)のマーク

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駅の入り口(写真が曲がっていますが・・)

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書き忘れていたが、地下鉄はかなり深いところにある。

エスカレーターはとても長い。

ヘルシンキの地下鉄は特に改札もなく、駅員が切符をチェックすることもなく乗車できる。切符の販売機はあって、もちろんちゃんと購入しなければならない。わたしはヘルシンキカードを購入してあったので、有効時間内は地下鉄もOK。わずらわしさがなくてよかった。車内では切符を持っているか確認する人が回ってくることもなかった。

このサーカスショーが、フィンランドでどのような位置づけなのかはわからないけれど、貴重なものを見ることができたと思う。役者の数は10人~12人ほどだっただろうか。一人がいろんな役をこなしていたのも見どころだった。

このショーを紹介してくださった現地オフィスには感謝です。

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フィンランドで見に行った過去の催し

テンペリアウキオ教会でのクラシックコンサート

アテネウム美術館でのロープパフォーマンス

セント・ジョンズ教会でのオルガンリサイタル

スオメンリンナ島の教会でのジャズコンサート

ヘルシンキ大聖堂の地下聖堂でのクラシックコンサート

2014/01/16

ラップランド州図書館

ロヴァニエミにはたった2泊で出歩けるのはわずか一日というなかで、行けるところ、できることは限られていた。そのような状況で、このラップランド州図書館だけは外せないと最初から考えていた。アアルト設計のとても有名な建造物(内装もアアルトが手がけている)でしかも図書館となれば行かない理由が見当たらない。ラップランドの州都ロヴァニエミは、街自体はとても小さいので一日もあれば十分だと思うが、もし犬ぞりやスノーモービルなどのアクティビティも体験したいとなると、二日は要するのかなと思う。

図書館を訪ねた日は12月31日。普通に開館していて、市民も普通に来館していた。日本のような大晦日ではないようだ。大晦日を図書館で過ごせるなんて、うらやましい。

(図書館内の写真は許可を得て撮影しました)

*写真はクリックすると少し拡大されます(PCでご覧いただいた場合)。

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玄関を入り右に行くと図書館の空間で、特徴としては上の写真のとおり少し落ち込んだフロアがあるということだ。この穴のような空間によって、フロア全体に広がりが感じられる。この落ち込んだ部分を囲むように書棚が巡らされていて、限られた空間にできるだけたくさんの図書を配架できるように工夫されている。もし、落ち込み部分を作らずに、1フロアに書棚を縦列させたなら、同じ数の本を納めることはできると思うが、狭く圧迫感が出てしまう。

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外はこのように凍ったような気候。これで時間は確か14時ごろだったと思う。この寒空に自転車で図書館まで来る人がいること、たくましい!

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この写真左側はカウンター。上部に目をやると、ひさしのようなものに覆われているところにメリハリを感じる。

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撮影するときには姿がなかったのだが、この椅子に座って女性が編み物をしていたのが、やけに印象に残っている。図書館で編み物!自由度が高い。

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ここは歴史関連の書籍が配架されている空間。大晦日だというのに、ノートPCを持ちこんで仕事か研究かはわからないが、作業をしている人がいた。

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天井には明かりとりのガラス窓がいくつもある。

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図書館の外観。

見た目はパッとしないのだが、シンプルである。上部にはやはり明かりとり用の窓がある。外観に資金を投じて凝った印象にするよりも、中身を充実させたアアルトの考え方は、いつの時代にもマッチして飽きのこないものになっていると思う。

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雑誌の部屋。

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ライティングも素敵すぎる。

この温かみのある柔らかい灯かりは、厳寒の街によく似合っていた。

写真は撮らなかったのだが、地下にはCDやDVDの貸出しルームもある。(ここも大変オシャレでした)

★ さて、このアアルト設計による図書館は何年に完成したでしょうか?



答え・・・1965年完成 (図書館自体は1860年創設)

   (2~3年前に新築されたと言われればそう見えてしまうほどモダンですね)

2014/01/11

オリンピック競技場

年末年始の旅行のことを思い出しながら少しずつ書いていこうと思っているが、時系列にではなく、思いつくままに。

そして今日はヘルシンキのオリンピック競技場について書こうと思う。

ヘルシンキを訪ねたのは今回で5回目となる。過去4回はすべて夏(8月~9月)に訪れていて、冬に行ったのは初めてだったので、日照時間の短い北欧の冬というものがどんな感じなのかを体験する、というのもちょっと楽しみにしていた。

さて、オリンピック競技場について。

なぜここにわざわざ行ったかというと、付設のタワーからヘルシンキの街が一望できるから、というのがその理由だった。でも、いざ訪れてみて街の眺めよりも競技場そのものにちょっとした感動を覚えたのだった。ガイドブックにもしっかり載っている場所にもかかわらず、訪れたのは初めて。

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トラムで競技場に向かい、一番近い停留所で降りて歩くこと10分ほどだろうか。上の写真のような建物が隣接している。(ちょっといい雰囲気の建物です。こういう雰囲気、とても好き)

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そしてこれが、オリンピック競技場。

ともすると、そこらへんにある地域の陸上競技場くらいの規模で、若干がっかりしながらタワーへと進んでみた。

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タワーは72mで、この細長い棒のような塔のなかにはエレベーターが設置されている。建物内に入ると、観光客は数名しかおらず、受付には年配の男性がぴょこんと座っていた。ヘルシンキカードを提示すると、5ユーロのところが3ユーロになった。

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余談

ヘルシンキカードを買おうかどうか迷ったのだが、というのも2日間(48時間)有効のもので51ユーロもするから。でも、トラムや地下鉄が乗り放題ということ、それに美術館にも無料で入館できる。どんなにがんばって使い倒してもトントンか、若干損するかとは思ったが、トラムに乗るときにいちいち支払いをする煩わしさがないし、宿泊先のホテルに聞いたら、レセプションで購入できるということだったので、今回は購入してみた。

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そして、いざタワーの展望台へ。

最近高いところが苦手になってきたのだが、見たところ驚くほど高いタワーではないし、たとえばニューヨークのエンパイアステイトビルやロックフェラーセンタービルの展望台に比べたら、たいしたことないだろうと甘くみていた。

でも、実際に展望台に立ち、遠くにやった目を真下に移したとたん、あの何とも言えない感覚が体を襲ってきて、足がちょっとだけ(いや、かなり)震えてしまった。

なぜあれほどまでに怖かったのだろうと、あとになって冷静に考えてみると、あの中途半端な高さと、塔の細さのせいだと思う。真下は一直線にストーンとなっていて、突き出た部分もないと本当に怖い。

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ヘルシンキには高層ビルがないので、360度このような景色。一国の首都とは思えないほど小さな都市なんだと改めて認識した。天気がよければもっと素敵な写真になっただろうが、ご覧のようなどんよりした天気で、ちょっと残念。この写真の奥に水辺が見えるが、そういえば初めてこの地に来たときに、街の中心部からあの辺りまで歩いて行ったなぁ・・などどしみじみ思い出していた。実際に歩いて行ったことで、なんとなくの距離感というものが残っていて、タクシーやトラムで移動するとラクだけれど、歩くことで景色や方向、距離は自分の中にしっかり刻まれる。

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タワーから恐る恐る競技場を見下ろすと、こんな具合だ。ガクガク震えちゃって持ってるカメラを落としでもしたらどうしようかと慎重にシャッターを切ったけれど、こんなに曲がっている。

この競技場の何がよかったかというと、その「古さ」だった。

1952年ヘルシンキオリンピックが開催された場所。この開催に合わせてつくられたものとばかり思っていたら、なんと、さかのぼること12年、1940年には存在していたという。(恥ずかしながら、このことは後で知った)戦争がなければヘルシンキオリンピックは1940年に開催されていたはずだったそうである。現在の競技場の姿は、90年代に改築され近代化されたものだとのこと。

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展望台から下りてきて、建物内部を散策してみた。

上の写真の廊下を進むと、更衣室やサウナルーム、柔道場やダンススタジオなどがある。このちょっと硬質な雰囲気が個人的にはとても好き。いくつも青いドアがあって、カギがかかっているものもあれば、開いているものもあり、開いている部屋はきっと見てもいいのだろうと、覗いてみたりした。

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ここは柔道場。暗いので電気を付けたかったが、スイッチが見つけられず。

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ここは室内の調整エリアかな。窓外がすぐ競技場。

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掲示板も古めかしい。

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観覧席に出てみた。

人っ子一人いない!貸切状態。

自分でも意外だったのだが、観覧席に出たときに思いがけない感動があって、しばしそこにとどまっていたほど。恐らくそれは、フィンランドという国のメインスタジアムだということと、そこに自分ひとりしか立っていないということによるものではないか。

収容人数はオリンピック開催当時は7万人、現在は約4万人とのこと。

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観覧席が木のベンチというのが印象に残る。

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出口のひとつ。二重の扉になっていた。冬の寒さを防ぐため?

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最後に、ここがロビーの受付。

(カウンター右にちょこんと丸いものが見えますが、これは係りの男性の頭です。無愛想だけど親切。余計な話は一切しない人だったけれど、たとえば学生らしきグループが来たときに、学生証を持っていれば安くなることなど、きちんと説明していました。それに、展望台から下りてきて、塔の高さを尋ねてみたらゆっくり丁寧に教えてくれました。)

ロビーには、ガラスショーケースのような中に、ヘルシンキオリンピックで使用されたメダルの見本などが展示されている程度だったけれど、この質素さがヘルシンキらしくていいじゃないかと思ったりした。カフェは残念ながらクローズされていた。

ヘルシンキを訪れる際は、まず一番初めにオリンピックタワーに上って、街のサイズを確認するとよいのではないかと思います。

2014/01/06

New Year

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↑ロヴァニエミの森

年末年始はフィンランドで過ごし、あまり好きでない日本のお正月の雰囲気を今年は免れ、新年がまたスタート。

フィンランドの滞在地はロヴァニエミとヘルシンキの2都市、4泊6日というタイトな旅行だったけれど、自分なりに楽しむことができたのではないかと思う。

旅のことは、少しずつこのブログに書いていこうと思います。

本年もよろしくお願いします。(^-^)

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