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2014/01/11

オリンピック競技場

年末年始の旅行のことを思い出しながら少しずつ書いていこうと思っているが、時系列にではなく、思いつくままに。

そして今日はヘルシンキのオリンピック競技場について書こうと思う。

ヘルシンキを訪ねたのは今回で5回目となる。過去4回はすべて夏(8月~9月)に訪れていて、冬に行ったのは初めてだったので、日照時間の短い北欧の冬というものがどんな感じなのかを体験する、というのもちょっと楽しみにしていた。

さて、オリンピック競技場について。

なぜここにわざわざ行ったかというと、付設のタワーからヘルシンキの街が一望できるから、というのがその理由だった。でも、いざ訪れてみて街の眺めよりも競技場そのものにちょっとした感動を覚えたのだった。ガイドブックにもしっかり載っている場所にもかかわらず、訪れたのは初めて。

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トラムで競技場に向かい、一番近い停留所で降りて歩くこと10分ほどだろうか。上の写真のような建物が隣接している。(ちょっといい雰囲気の建物です。こういう雰囲気、とても好き)

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そしてこれが、オリンピック競技場。

ともすると、そこらへんにある地域の陸上競技場くらいの規模で、若干がっかりしながらタワーへと進んでみた。

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タワーは72mで、この細長い棒のような塔のなかにはエレベーターが設置されている。建物内に入ると、観光客は数名しかおらず、受付には年配の男性がぴょこんと座っていた。ヘルシンキカードを提示すると、5ユーロのところが3ユーロになった。

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余談

ヘルシンキカードを買おうかどうか迷ったのだが、というのも2日間(48時間)有効のもので51ユーロもするから。でも、トラムや地下鉄が乗り放題ということ、それに美術館にも無料で入館できる。どんなにがんばって使い倒してもトントンか、若干損するかとは思ったが、トラムに乗るときにいちいち支払いをする煩わしさがないし、宿泊先のホテルに聞いたら、レセプションで購入できるということだったので、今回は購入してみた。

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そして、いざタワーの展望台へ。

最近高いところが苦手になってきたのだが、見たところ驚くほど高いタワーではないし、たとえばニューヨークのエンパイアステイトビルやロックフェラーセンタービルの展望台に比べたら、たいしたことないだろうと甘くみていた。

でも、実際に展望台に立ち、遠くにやった目を真下に移したとたん、あの何とも言えない感覚が体を襲ってきて、足がちょっとだけ(いや、かなり)震えてしまった。

なぜあれほどまでに怖かったのだろうと、あとになって冷静に考えてみると、あの中途半端な高さと、塔の細さのせいだと思う。真下は一直線にストーンとなっていて、突き出た部分もないと本当に怖い。

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ヘルシンキには高層ビルがないので、360度このような景色。一国の首都とは思えないほど小さな都市なんだと改めて認識した。天気がよければもっと素敵な写真になっただろうが、ご覧のようなどんよりした天気で、ちょっと残念。この写真の奥に水辺が見えるが、そういえば初めてこの地に来たときに、街の中心部からあの辺りまで歩いて行ったなぁ・・などどしみじみ思い出していた。実際に歩いて行ったことで、なんとなくの距離感というものが残っていて、タクシーやトラムで移動するとラクだけれど、歩くことで景色や方向、距離は自分の中にしっかり刻まれる。

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タワーから恐る恐る競技場を見下ろすと、こんな具合だ。ガクガク震えちゃって持ってるカメラを落としでもしたらどうしようかと慎重にシャッターを切ったけれど、こんなに曲がっている。

この競技場の何がよかったかというと、その「古さ」だった。

1952年ヘルシンキオリンピックが開催された場所。この開催に合わせてつくられたものとばかり思っていたら、なんと、さかのぼること12年、1940年には存在していたという。(恥ずかしながら、このことは後で知った)戦争がなければヘルシンキオリンピックは1940年に開催されていたはずだったそうである。現在の競技場の姿は、90年代に改築され近代化されたものだとのこと。

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展望台から下りてきて、建物内部を散策してみた。

上の写真の廊下を進むと、更衣室やサウナルーム、柔道場やダンススタジオなどがある。このちょっと硬質な雰囲気が個人的にはとても好き。いくつも青いドアがあって、カギがかかっているものもあれば、開いているものもあり、開いている部屋はきっと見てもいいのだろうと、覗いてみたりした。

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ここは柔道場。暗いので電気を付けたかったが、スイッチが見つけられず。

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ここは室内の調整エリアかな。窓外がすぐ競技場。

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掲示板も古めかしい。

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観覧席に出てみた。

人っ子一人いない!貸切状態。

自分でも意外だったのだが、観覧席に出たときに思いがけない感動があって、しばしそこにとどまっていたほど。恐らくそれは、フィンランドという国のメインスタジアムだということと、そこに自分ひとりしか立っていないということによるものではないか。

収容人数はオリンピック開催当時は7万人、現在は約4万人とのこと。

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観覧席が木のベンチというのが印象に残る。

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出口のひとつ。二重の扉になっていた。冬の寒さを防ぐため?

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最後に、ここがロビーの受付。

(カウンター右にちょこんと丸いものが見えますが、これは係りの男性の頭です。無愛想だけど親切。余計な話は一切しない人だったけれど、たとえば学生らしきグループが来たときに、学生証を持っていれば安くなることなど、きちんと説明していました。それに、展望台から下りてきて、塔の高さを尋ねてみたらゆっくり丁寧に教えてくれました。)

ロビーには、ガラスショーケースのような中に、ヘルシンキオリンピックで使用されたメダルの見本などが展示されている程度だったけれど、この質素さがヘルシンキらしくていいじゃないかと思ったりした。カフェは残念ながらクローズされていた。

ヘルシンキを訪れる際は、まず一番初めにオリンピックタワーに上って、街のサイズを確認するとよいのではないかと思います。

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