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2014/03/01

アンディ・ウォーホル展 -永遠の15分-

森美術館で開催している「アンディ・ウォーホル -永遠の15分-」に足を運んだ。

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森美術館がある六本木ヒルズに行くのは久しぶりで、週末なので混んでいるだろうと思っていたのだが、どうしたわけかすごく空いていて、もしかしたらブームが過ぎて落ち着いてきているのかな。東京は、自分では追いついていけないほど新しいスポットが生まれているので、もはや六本木ヒルズは古い部類の存在なのか。

昨年、国立新美術館で開催された「アメリカン・ポップ・アート展」にウォーホルの作品が豊富に展示されていて、かなり楽しみに出かけたのだが、期待どおりではなかったので、今回も同様の感想になるのだろうと考えていたのだが、これがとてもよかった。

展示の内容で、同じアーティストでもこんなに印象が違うものなんだということを初めて感じた展覧会だと思う。

この展覧会では、ウォーホルの作品を初期から晩年までを見渡すことができる。そのなかで、ウォーホルが1950年代にファッション誌や商業広告で成功をおさめたドローイングや、実験映像作品なども見せている。ドローイングを見て彼のセンスの良さを再発見できたし、エンパイアステイトビルを定点撮影したモノクロ映像など見ていると、不思議と泣けてきそうになる。

それから、数々の写真も展示されている。ウォーホル自身が撮影したものから、彼自身が被写体になっているものまである。ウォーホルはその外見や考え方から、作家自身が作品でもあるように思う。だから写真や自画像でみんなウォーホルを鑑賞したいのだ。写真のなかには、同じ時代に注目を浴びたキース・へリングやバスキアと一緒に写っているものなどもあった。また、幼少時代の写真も展示されていた。

展示の終盤に「タイムカプセル」と称されたウォーホルの私的なアーカイブが展示されている。ウォーホルは本や雑誌、贈り物や手紙、旅先で手に入れたパンフレットやボーディングチケット、小物などを段ボール箱に入れて保管していたそうである。段ボール箱は600箱にものぼるようだが、今回は彼が来日の際に入手した日本関連の品物を中心に300点を見ることができる。書簡など読み切れず時間が足りないと思うほど。また香港に滞在した際はマンダリンホテルに宿泊したようで、ホテルの名の入ったメモ用紙などもタイムカプセルにおさめられている。

ウォーホルは1987年にニューヨークで死去した。それも2月(下旬)。58歳で。

わたしが初めてNYを訪れたのも、この年の2月だった。たしかMoMAでウォーホルの作品を見ている。同じときにこの作家が死を迎えようとしていたことも知らずに。

今回の展覧会にウォーホルが撮影したブルックリン・ブリッジのモノクロ写真が展示されていた。それは橋の一部を川から(恐らく船の上から)のアングルで撮ったものなのだが、橋の全体を撮らずに一部というのが印象的で、でもそれはあきらかにブルックリン・ブリッジとわかる写真である。なんだかそれがウォーホルらしく思え、この写真の絵葉書を購入した。

この展覧会は本当におすすめです。

機会があればもう一度行きたいと思うほどです。

ちなみに、本展覧会の副題「永遠の15分」は、ウォーホルが残した言葉からとっているようです。

"In the future, everyone will be world-famous for 15 mitutes." - Andy Warhol

「将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう。」 アンディ・ウォーホル

*展覧会では、ところどころにウォーホルの名言が紹介されていて、展示物を見る際、かなりの補助的な役割を果たしていると思いました。

アンディ・ウォーホル展 公式サイト

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