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2014/08/26

オルセー美術館展

国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展」に行ってきた。

Orsay

一度だけ訪れたことのあるオルセー美術館。ルーブル美術館と並んでパリで人気のアートスポットだが、実際に両方の美術館に行ってみて、オルセーのほうが印象に残っている。理由のひとつはそのサイズ。ルーブルは巨大で一日ではとても回りきれない(わたしはパリ滞在中に2回足を運んだ)が、オルセーはそれよりずっと小ぶりでじっくり鑑賞できる。ふたつめの理由として、オルセーが当初駅舎として建設された建物だということ。三つ目は、来館者の意識の違いとでも言おうか。ルーブルでは、とにかく来館者は有名な作品の前で記念撮影をしていて落ち着かない。オルセーではそのような人を見かけなかった。(撮影を禁止されていたのかな?そのあたりは覚えていないが)

オルセー美術館を訪れたときのことを記してあります⇒こちら

前置きが長くなったが、そのオルセー美術館から印象派を中心に84点の名画が来ている。わたしは印象派はそれほど好きではないのだが、でも作品を見ていると穏やかな気持ちになれると思う。風景画がその最たるものだが、今回、肖像画がまとめて展示されている展示室でルノワールの描いた「アルトマン夫人の肖像」を見たときに、他の肖像画(それまで描かれてきた典型的な肖像画)であまり感じられない、なんというか、その人物の内面的なものまで表現されているように思った。アルトマン夫人の一瞬の表情を捉えたというか。肖像画のための構えた表情ではない、普段顔というような。

ただ、個人的にはレアリスムに分類されているマネやクールベの作品に関心がいく。クールベについては、昨年仕事でこの画家の一枚の絵を紹介する記事を書いたのでちょっとだけ思い入れがあるからかもしれない。

印象派とレアリスムは決して対立していたわけではなく、お互いリスペクトしていたようだ。

展示の最後にマネの作品「ロシュフォールの逃亡」がある。

Ro

これは、歴史に刻まれた事件の一場面を画家が想像して描いたもので、マネ晩年の作品とのことだ。ドラマチックな一場面。どんよりした水平線に目をやると、黒っぽい船のようなものがあるが、これは逃亡を助けに来たオーストラリアの船だとか。画家は大病を患っている状況であったようだが、緊張の場面を描き切った感じがすごく伝わってくる作品だ。

国立美術館「オルセー美術館展」公式サイト

余談だが、国立新美術館は千代田線乃木坂駅に直結しているので、アクセスがとてもラクだ。たいがいランチも館内で済ませるので外を歩かなくて済む。雨の日や猛暑の日でも「ちょっと行ってくる」気になれる美術館だ。

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