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2015/03/31

はじまりのうた (Begin Again)

映画「はじまりのうた」を見た。

Hajimarinouta

期待以上の映画だった。

グレタ(キーラ・ナイトレイ)が恋人デイヴに振られてもなんとか前に進もうとしていたし、グレタとダンがお互いに媚びていない。それに作り込みすぎていない。中盤からエンディングにかけてどのシーンもとても良い。もし自分を振った恋人を見返すというエンディングになったら、きっとこの映画を好きになれなかったと思う。けれど、どこまでもグレタがハートのある人物で清々しい映画に仕上がっている。


キーラ・ナイトレイが歌う曲は素敵すぎるし、ファッションも嫌味がなくて、とにかく彼女が輝いて見えた。

エンディングのデイヴ(マルーン5のヴォーカリスト。さすがに歌が上手いです)のライブシーン。音楽とともに映画を鑑賞するこちらも最高潮に気持ちが盛り上がり、どうなるのだろうと見守ってしまう。いい意味で予想を裏切るものだった。

久しぶりにニューヨークに行きたくなったなぁ。

「はじまりのうた」公式サイト

2015/03/27

波の音が消えるまで

「波の音が消えるまで 上・下」 沢木耕太郎 著

Nami1_3 Nami2

沢木耕太郎の新刊ということで興味は大いにあったのだが、博打の話というところが若干迷ったところだった。でも、舞台がマカオで主人公がサーファーでカメラマン(だった)ということが、やっぱり読もうと思わせた要素。このあたりの設定が上手いと思わざるを得ない。

この小説の主人公はバリ島から日本に帰国する際にたまたま香港に立ち寄り、さらにマカオを訪れる。香港に降り立った日はまさに中国に返還される前日のこと。そしてマカオでバカラにハマってしまう。

バカラに魅せられ格闘する主人公の様子を表現して、読む側をぐいぐい引き込む小説だが、わたしは主人公と、彼がマカオで知り合う何人かの人たちとの人間模様を描いている部分のほうがよかった。もちろん、バカラの場面と人間模様がうまく絡み合って個性を感じる作品なのだろうけれども。

主人公はハワイのビッグウェーブに挑戦するほどの本格的なサーファー。サーフィンをする場面の描写は、サーフィンをしている人を納得させると思えるほど正しく書かれていると思う。それから、カメラマンとしての主人公像がこの人物の魅力を高めている。

マカオで命を落としかけたときの主人公の冷静さというか、自分を客観視できるところなど、どうすると人はこんなふうになれるのかと考えさせられた。

後悔しない生き方。

この小説を読んで、そんなことを思う。

マカオのリスボアをいつか見てみたい。

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