2012/11/18

ロックフェラーセンターのツリー点灯式

今年もニューヨークのロックフェラーセンターに無事ツリーが設置されたようだ。毎年のことながら、ニューヨークに思いを馳せるひとつの対象になっている。

ツリー点灯式は、11月28日(水)に予定されているようです。

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これは4年ほど前のツリー。

今年はどんな光が灯るのでしょう。

2012/03/04

マンハッタンという宝石

各国の国際空港は大抵、中心地から離れた殺伐とした場所にあるように思う。ニューヨークも摩天楼に空港があるはずもなく、JFK国際空港はマンハッタンから離れたクイーンズ区にある。何度か行った旅の際、わたしはいずれもタクシーでマンハッタンに入った。そのときに思うこと。それは、ほかのどの空港から中心地に入るよりも、マンハッタンに入るときは特別な感覚がある、ということ。もちろん思い入れも大きく影響しているけれど、まず、マンハッタンは島であること、それにその島に高層ビルがギュッと凝縮されたように建っていて、島全体が宝石のように見えることによると思う。ニューヨークの場合は、感動がひとしおなのである。空港からのタクシーがマンハッタンに近づいてくると、やがてあれがマンハッタンだとわかるほどのビル群が見えてくる。すると、あー、来たんだなぁ・・と、強く実感するのだ。

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この写真は確か、タクシーでマンハッタンを後にしたときのものだと思う。真ん中のビルはエンパイア・ステイト・ビルディング。朝日が当たったマンハッタン。街が目覚めた時間。

2011/12/08

NYのディナークルーズ

旅のこと。

一人旅が多いせいか、旅先ではデパートのフードコートや、カジュアルなレストランで食事を済ませることが多い。気張ってお洒落な食事などしようものなら、ちょっと場違い的な思いをするので、一応そのへんはわきまえているつもりだ。(いまは)

いままでで一番自分のことをばかだなぁ、と思った食事は、冬のニューヨークに行ったとき、オプションで申し込んだ「夜景を見ながらのディナークルーズ」である。あれは一人で申し込むものじゃないとあとから思った。申し込んだ当初、夜一人で出歩くのも危ないし、ホテルまで迎えに来てもらって船まで送ってもらって、ぼんやりマンハッタンや自由の女神を眺めながら食事をすれば、ラクだし間がもつし・・・などと考えていたのだが、いざ船に乗ったら私は一人なので小さなテーブルに案内され、ぽつんと一人、美味しい料理(お料理はまあまあ美味しかった!)とワインを堪能しながら夜のハドソン河に浮かんでいたのだった。

船内はまったく混んでいなくて、むしろガラガラだったのだが、だからか一層、自分が変に浮いているような感じもした。だいいち、見回す限り、一人で食事しているのは私だけなのである!友達同士や恋人同士、それに何かのお祝いをしているのか、20人くらいの団体もあちらの方に見えるという空間。夜景とともに、それらの人々の様子もおのずと目に入ってきた。そうでなくてもアルコールに弱いわたしは、船の揺れも手伝って自分でも可笑しく思えるほどクラクラしていた。それで、そうだ、デッキに出て冷たい風に当たって酔いをさまそうと思い、外に出てみた。そしてそこには誰もいなくて(それはそうだと思う。だってすごくすごく寒かったから)、もし、ここでフラついて川に落ちても、きっと誰にも気づいてもらえないかもしれないと急に恐くなり(ちょっと大げさだけど)、でも、目の前にある美しい夜のマンハッタンを、しっかり手すりにつかまったまま眺めてから、またテーブルに戻った。

船を降りるときに、年配の日本人のご夫婦が、わたしが一人だったことに途中から気付いたみたいで、「お食事のときにお誘いすればよかった」と声をかけてくださった。
もう10年くらい前のことだが、こんなことをいまでもよく覚えていて、自分でもおもしろおかしく思うくらい、実はぜんぜん惨めとか淋しかったとかは思っていなくて、そのときの旅では不思議な気持ちが渦巻いていたように思う。もしかすると、一人でいることを楽しんでいたようにも思う。だから、その日本人のご夫婦がテーブルを共にしようと実際誘ってくださらなかったことを感謝した(心の中で)。もしご一緒させてもらったら、きっとわたしは初めてお会いする人との会話に気を遣って、夜景を堪能できなかったかもしれない。時の味わい方、過ごし方は人それぞれなのだから。

それから余談だが、クルーザーが出るハドソン川の船着き場のところは、意外と殺伐とした雰囲気があると思う。でも、あまり垢ぬけていないぶん、船が岸から離れてそこから見える宝石のようなマンハッタンがいっそう強調されるような感じがするし、なんかこう、妙に創り込まれていない船着き場がわたしは嫌いではない。夜景を見るための出発点だからといって、船着き場がカッコつける必要はないし、船着き場は船着き場である。

食事にまつわる話はつきないので、まだまだつづく。

2010/05/18

Mr. M

ニューヨークでの出来事(思い出し編)

ニューヨーク本を読んでいたら、前回のNY旅での、あることを不意に思い出した。

それは、初めてのオペラにまつわる話。

マンハッタンには有名な総合芸術施設であるリンカーン・センターがあり、ここは観光名所でもあり、映画などにもたびたび出てくる。特に中央のメトロポリタン歌劇場は有名で、正面のロビーにはとても大きな(外からもわかるほど巨大な)シャガールの絵画がある。

以前、ニューヨーク・シティ・バレエ公演のナットクラッカー(くるみ割り人形)を見たときに、この劇場に一度だけ足を踏み入れたことがあった。そのときはバルコニー席だったが、古いけれど歴史のある存在感のある場所だととても印象にのこっていた。

そして、その数年後、今度はオペラを見たいと思い、インターネットでチケットを取っておいて、現地で受け取り、初めてのオペラ鑑賞体験で、このメトロポリタン歌劇場に再び訪れることになる。

メトロポリタン歌劇場 http://www.metoperafamily.org/metopera/ 

オペラだとドレスコードがあるかもしれないと、いちおう正装して行った。旅行となるといたってラフなスタイルでいるのだが、そのときばかりは少しだけおしゃれして出かけたのを覚えている。

ホテル前(57丁目)でタクシーを拾い、コロンバスサークルのところを通ってリンカーンセンターに向かった。開演は確か夜8時とやや遅めだったと思う。会場に着くと、すでに大勢の人が並んで開場を待っていた。ふと周りを見回すと、ドレスアップしている人もいれば、ジーンズの人もいたりで、少々拍子抜けしたが、それなりの服装で行けば、なんとなく雰囲気に浸れるし、私自身は正装していってよかったと思った。

プログラムは「ラ・ボエム」

かろうじて、オーケストラ席(端のほうだったが)を取ることができた。

内容は申し分なく、あえてここには書かないけれど、人間の生の声の芸術性を改めて感じたし、“すごい”と思えた基準というのが、単純ではあるが“自分にはあのような声は出せない”ということであった。イタリア語はさっぱりだったが、前の座席の裏側に英語のテロップが流れて、台詞はなんとか理解できた(と思う)。

そして、ここからが書きたかったこと。

幕間に、隣の席の男女(50歳代か?)のうち、女性が話しかけてくれた。なかなかの美男美女。2人はフィリピンから旅行に来ていて、男性のほうはフィリピンの有名な俳優だという。女性のほうは男性の身の回りの世話をしていると言っていた。パートナーなのか、付き人なのか、その辺はよくわからなかったが、夫婦かもしれない。2人とも、とても落ち着いた、大人の雰囲気で、特に男性は私のすぐ隣だったのだが、とても物静かな人という印象。

彼らによれば、2人は毎年のようにニューヨークに来ていて、一番の目的はブロードウェイだということだった。朝から晩までミュージカル三昧だと。

「さすが俳優さんですね」というようなことを、片言の英語で私が言ったら、

男性(俳優)が、「いや、彼女がクレイジーなほどブロードウェイが好きなんだよ」と笑って言った。

私が、「帰国したらインターネットであなた(男性のほう)を調べてみる」と言ったら、

女性が、「“star magic の Mr.M”で検索してみると見つかりますよ」と教えてくれた。

舞台がはねて、観客は三々五々、マンハッタンの冬の闇に消えていった。徒歩で帰る人、バス停や地下鉄の駅に向かう人、タクシーを拾う人・・・ とても静かに散っていった。

2008年、year end の出来事。

そして、Mr.Mはまさしく、この人である! ↓↓↓

http://www.stir.ph/LM/articles~level2/id-1234421130839_4/ai-null/Mr_M_the_good_father.html

(ダークグレーのポロシャツの男性がMr.M)

http://www.pep.ph/photos/516/Star_Magic_Ball_Part_2

(タキシード姿がMr.M)

間違いないと思う。

2009/11/17

The Rockefeller Center Christmas Tree

ニューヨークのロックフェラーセンターのクリスマスツリーの準備が始まったようだ。

ライブカメラも設置されたみたいなので、毎日これを眺めながらクリスマスシーズンを味わいたい。

The Rockefeller Center Christmas Tree ライブカメラ↓

http://www.nbcnewyork.com/station/community/Watch-Live-The-Rockefeller-Center-Christmas-Tree-69983477.html

ツリーの足元にスケートリンクが見える。

前回この場所に行ったときに(12月)、ここは大変な人だかりで、人ごみをかき分けながらスケートリンクにたどり着いたのを覚えている。リンクは地下のフロアと同じ高さに設置されているので、眺めたい人は、上から見下ろす形になる。リンクは時間ごとに氷面を均すため機械が入り、その間はスケートをしている人は一旦リンクから外に出なければならない。その整備時間に、ヒューヒューと喚声が上がったので、なんだろうと私も見下ろしてみた。すると、「氷上のプロポーズ」が展開されていた。男性がリンクの真ん中で跪き女性にプロポーズを!この話はどこかのホームページにも書いてあり、それは何の演出もない個人的な場面なのだと思っていた。ところが、実際に見てみると、恐らくなのだが私が目撃したのは、お金を支払ってそういうシチュエーションを買っているのではないかという感じがした。だから、カメラマンはつくし、案内人もいるような光景。(それともカメラマンたちは友人?)確かにロマンチックではあったし、周囲を取り巻く観光客の祝福の拍手の嵐で、わーアメリカだなぁ・・としみじみ感じてしまったが。かく言う私も大拍手を送っていたのだから。でも、もしこれもビジネスかと頭を過ぎった瞬間少々興ざめしてしまったのだった。それにしても、アメリカ人(?)は役者だなぁ。まるで映画の1シーンのようだったことは間違いない。

今年のロックフェラーセンターのクリスマスツリーの点灯式は、12月2日(水)のようだ。

http://www.rockefellercenter.com/index.php/section/5#/5/-1/-1/86/

2009/07/11

Statue of Liberty

テレビのニュースで、911以来閉鎖していた自由の女神の中に入ることが再開されたことを知る。ニューヨークに初めて行く人は、恐らく必ず行きたいと思う場所だと思うが、こんなに長い間、閉鎖されていたなんて・・・(島には、もっと前から上陸できていたのかもしれないが)

私もご多分に漏れず、初めてのときに行った。マンハッタン南端のバッテリーパークからフェリーに乗って行った。そのときいろんな角度から女神を写真に撮った。バックに、真冬の澄んだ抜けるような青空が広がっていたからか、いまでもそれが現実だったのかどうか不思議な感覚として残っている。でも、完璧な色合いの写真自体が、それが現実だったことを証明している。

このとき、実は大失敗をしてしまった。(この失敗談は以前書いたことあったか?)

当時は、まだ日本人観光客のための現地ツアーが見当たらなく、私たちは、グレイラインという英語ガイドの市内観光に、現地に行ってから申し込んだ。ミッドタウンから大型バスに乗り、フラットアイアンビルとか、チャイナタウンとかに寄り、その後自由の女神に。フェリーには、私たちのグループ以外の大勢が乗るので、バスガイドは恐らく、バスへの集合時間をアナウンスし、それに間に合うように帰りのフェリーに乗るよう指示したに違いないのだが、うっかり聞きそびれてしまう。それで、同じバスに乗っていた背の高い男性をマークして、その人の近くに常にいれば大丈夫、と高をくくっていた。

ところが、である。

自由の女神像がある島に着くと、あまりにも大勢の観光客がいて、早々とその人を見失ってしまったのだった。

まあ、何とかなるよねと、その後のん気に、女神の内部にも入り、頭の部分に続く螺旋階段を上った。階段はとても狭く歩みも遅くて、ゆっくりゆっくりの進み。頭頂部は3、4人くらいしか立てない狭さだから当然なのだが、その流れに乗ってしまうと、途中から逃れることはできなくて、それに、せっかくここまで来たからには、ぜひ頭頂部まで行ってみたいという思いから、それを実現させた。

そして・・・頭頂部からの眺めについては、あまり鮮明な記憶はない。(そんなもんである)

ようやく帰りのフェリーに乗って、バッテリーパークに戻ったが、そこには当然のことながら、バスはなかった。

私たちは、その後行くはずだったところには行けなかったわけだが、そのときは不思議と、自由の女神に登れたことに満足していて、何の不満も感じなかったような覚えがある。

ただ、バスのなかに置いてきた折りたたみ傘だけが、少し悔やまれた。

その後何度となく訪れたNYで、一度も自由の女神のあるリバティーアイランドには行っていない。そう何度も行くところでもないように思う。以後は、バッテリーパークから、夜景を見るためのフェリーから、高層ビルの展望台から・・・女神を眺めているだけ。

WTCのツインタワーと自由の女神の呼応は、特に素晴らしかったと思う。

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2009/06/10

show window

今回は、ニューヨークのクリスマスシーズンに撮った、ショーウィンドウを紹介。

撮り溜めた写真をなかなか紹介できずにいて、こんな季節はずれに・・・とも思ったのですが、よろしければご覧ください。

*写真をクリックすると拡大されます

まずは、宿泊先から少し歩いたところ(確かパークアヴェニューだったか・・・)での2枚。ビルのガラス窓全体に球体が出現していて、かなりインパクトあり。

Resize0086_3 少し時間が経つと・・・Resize0087_2   

中の大小の風船がライティングで色が何色かに。思わず足を止めてしばらくの間ながめていた。しかし、この建物はいったい、何の会社のものだったのだろう。こんな大胆なディスプレーが似合ってしまうのもNYならではと思う。

下の5枚は、エンパイアステイトから5番街を北に行ったところに人だかりがしていたので、何だろうと見てみると、ビルのウィンドウを利用して、クリスマス用の飾り付けがたくさんされていた。ひとつひとつ丁寧に見て歩いた。どれも温かみのある、昔ながらの雰囲気を演出していて、子供だけでなく大人も楽しんでいた。古き良きクリスマスも残っている街。

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次に、バーグドルフ・グッドマン(メンズ館)のディスプレー。素晴らしく凝っていて、しかもオシャレ。白い動物で統一感もあり、洗練されていた。これらの前で記念撮影する人も多かった。

Resize0083 Resize0084 Resize0090 バーグドルフ・グッドマン

下の写真は、ブルックス・ブラザーズ。なんと、ネクタイで作ったツリー。ブルックスらしい。何か掘り出し物(セール)はないかと、必ず立ち寄ることにしている。この日も25%、30%OFFの服が吊られていて、興奮気味に見て回った。そして、冬物のジャケットが目に留まり、スタッフにサイズが合うものがあるか聞くと、15分くらい待っててもらえれば、探してきてあげる、と言われ従う。結果、希望サイズはなかったとのこと。残念。

Resize0094 ブルックス・ブラザーズ

Resize0095 ティファニー

そして、

Resize0093 「アリー・マイラブ」のクレア・オトムズ!

コスメ・ショップの中に発見。知人にばったり出会ったような不思議な感覚になった。

ニューヨークのクリスマス・イルミネーションは、だいたい年明け1月の第1週くらいまで見ることができる。本当は12月に入り、飾り付けホヤホヤの街を歩いてみたいが、ニューイヤーまで残していてくれるとことが嬉しい。

すでに閉店時間になったショップやデパートの前を、ウィンドーショッピングできるのも、クリスマスシーズンのNYの楽しさだと思う。事実、本当に何も買わないで、眺めて終わるのだが、胸がいっぱいになって帰ってくる。

2009/05/26

11th St. in NY

ただ11thストリートを歩いた。

2008年某月某日 (回想録)

ニューヨークに着いて、一夜明け、初日はダウンタウン方面へ行ってみることにした。レキシントン・アヴェニュー沿いに南北に走る地下鉄④⑤⑥(どれかは忘れた)に乗って、まずはユニオン・スクエアまで、そしてグリニッジヴィレッジ方面へ・・・という思いつき。

滞在先から一番近い地下鉄の駅59stから乗ろうと、入口を探し、階段を下りて、まずは自動販売機でメトロカード(バス、地下鉄に数回は乗れる分のカードにした)を購入した。そして、いざ改札を通り抜けようと、カードを機械に滑り込ませたところ、私のタイミングがマズかったのか、機械の調子が良くなかったのか(多分前者なのだろう)、改札は押しても開かず・・・何度かトライしたけれど、一度読み取りされたメトロカードは、時間が経たないと使えないしくみになっているようで、エラーが続発。最初からこれかぁ・・・と、意気消沈しかける。駅員に相談しようにも、その入口は無人で、ただ立ち尽くす私。私の後ろから入ろうとした男女がいて、男性のほうが、気の毒そうな表情で「10分くらいしてからだと、きっと入れますよ」と親切に声をかけてくれた。こういうトラブルは、この街ではよくあることなのだろう。1回分のチケットを買おうとも思ったが、その販売機では確か買えなかったのだ。

10分かぁ・・・

それだけあれば、ひと駅歩けちゃうなぁ、と思い、そのまま地上に上がり、レキシントン・アヴェニューを徒歩で南下した。そして51stだったか、の駅で、今度はタイミングを失敗しないようにカードを挿入して、機敏に(無事に)改札口を押した。

余談だが、NYの改札は日本のとは違い、牢屋の鉄格子のような感じ。飛び越えてしまう人がいないように、足元から天井近くまで頑丈なつくりになっている。

日本だったら、事情を駅員に話して、カードをチェックしてもらえば、改札を通してくれるだろうが、ニューヨークのようなところでは、全てが運次第。ダメなものはダメで、次なる手を考えなければならない。たとえ駅員がいたとしても、相手にしてもらえないだろう。だから諦めも必要になってくる。

地下鉄。

初めてのNY(89年)では、地下鉄は危険だからと、昼間でも移動手段には使わなかった覚えがある。興味はあったが、恐かった。すごい落書きがされていると聞いていて、イメージも悪かった。きっと、乗ったところで、何も起きはしなかっただろう。でも、そのときは移動は全てタクシーかバスか徒歩で通した。

今は、落書きも消え、深夜でなければまったく問題ない。安くて早い地下鉄は、NYでは特に南北の大きな移動には最適だと思う。

そして、ユニオン・スクエアで降りた。

ストランド・ブックストアが1番目の目的地。(ストランドのことはここでは省略) たっぷりこの古本屋で時間を過ごし、数冊の本を手に入れて、ユニバーシティ・プレイスを横切り、5番街に出た。

そして、5番街と6番街の間の11thストリートに足が向く。見えてきた。5番街と11thストリートの角にある古い教会が。一般の人が中に入ることはできなさそうなのだが、重い雰囲気の教会。以前からとても気になっているが、そのときも、中には入れなかった。

Resize0073 これがその教会

そして、ただ11thストリートを通り抜けた。

NYに来たからには歩いておきたかった。

どうしてか、そのわずか2~300メートルほどの通りに、いつも変わらず自分の思いが馳せられるのだ。きっと、その通りにある小さなホテルに泊まったことがあるせいだと思う。その通りは、自分にとって、意味を持ってしまっている。NYを思うとき、いつもその通りから、という具合に。

ただ、想像すると落ち着く、いつもイメージできる、という程度のことかもしれない。でもそれは不変性があるのだと思う。

でも、いざ、そこを歩いてみると、実はあまり実感がわかない。でも、あとから思い出してみると、じわじわ来る。両サイドは、ブラウン・ストーンのアパートメントが並んでいるだけ。古いけれど中はリノベートされて素敵な空間なんだろうと想像してみたりする。

その日は、真冬のどんよりした天気で、でも、気温はその季節にしては暖かかった。歩いていると少し汗が出てくるほどに。

どこか寂しげなストリート。でも、ニューヨークらしい雰囲気を感じ取れる場所。

その場所に自分がいることの不思議さ。

Resize0074 11th St. between 5th & 6th Ave.

何をするでもなく、その場を通り過ぎて、6番街に出たら今度は北上。地下鉄の駅(14st)まで行き、ミッドタウンに戻った。

2009/04/11

NY Palace Restaurant

前回のNYで宿泊したHotel57の2、3軒となりにPalace Restaurantというガイドブックにも載ってないような、ともすると通りかかっても見過ごしてしまいそうなレストランがあった。

朝ホテルを出て、まずはどこかで朝食を・・・とあてもなく歩きはじめたら、やはり旅行者らしき人がそのレストランの入口に貼られたメニューを見ていたので、私もふと足を止めて見てみたところ、いかにもアメリカンブレックファーストだったので、ここにしてみようと自然にドアを開けていた。中はNYにありがちな奥に細長い空間になっていてた。

週末だったせいか、店内は空いていて、でも私はカウンター席を選んだ。カウンターだとウェイターの動きとかカウンター内の備品など観察できて、なかなか楽しいのだ。カウンターには私のほかに50~60代と思われるビジネスマンらしき男性が新聞を読みながらサラダ(これがかなりのボリュームで、メインになりそうなくらいのサイズ!)を上品に食べていた。最初は目玉焼きとベーコンでもと思っていたのだが、ビジネスマンのサラダがすごく美味しそうだったので、シーザーサラダにチキンのソテーが乗っているのを頼んだ。それにオレンジジュースとコーヒーも。ジュースのサイズはどうするかと確か聞かれ、スモールサイズにした。その朝、本当はもっと眠っていたかったけれど、滞在日程が短かったので時間を無駄にしないために朝ちゃんと起きたものだから、疲れが抜けていなかったのだが、ボリューム満点サラダはなんとなく体調を整えてくれたみたい。

店には店長らしき男性、奥にはコックが2人ほど、そしてウェイターが2、3人いた。ウェイターの一人は新米らしく、どことなく不慣れな感じだった。そして、今でもそのシーンは脳裏に焼きついているのだが、先輩ウェイターが、カウンターのビジネスマンが置いていったチップをそっと新米に渡した。新米ウェイターは遠慮して「いいえ、受け取れません・・」のようなことを言ってチップを返そうとしたが、ベテランは「いいんだ、とっておいて」と手渡していた。

NYのような街では、とかく貪欲になりがちだというイメージが先行していたのだが、こんな場面に出くわして、ちょっと気分が良くなった。そして結局、滞在中に2回ここで朝食をとった。2回目は帰国の朝。レストランの名前はパッとしないのだけれど、また行ってみたいなぁ。

Resize0070 Palace Restaurant

2009/03/22

Central Park

2008年某月某日

ニューヨークのミッドタウンからアッパー・イーストの美術館に行ったときに、徒歩だったため近道をするために、セントラル・パークを通り抜けることにした。その日は朝から歩き回ったので、クタクタだったから、公園内のベンチで途中、少し休んだりした。

ふと、ベンチの背もたれのところを見ると、何やらプレートが貼られていた。

Resize0068 (クリックで拡大されます)

以前、テレビか何かの記事で知ったことだったのを思い出す。そう、確かセントラル・パークのベンチは、多くが市民からの寄付で設置されているのだった。そしてこのようなプレートを、寄付したベンチに記念に貼ることができると。こういう考え方って素敵だ。きっと日本にもこういう企画ってあると思う。珍しいことではないかもしれない。でも、こうして実際に目にするとしみじみとしてしまう。私だったら、どんなメッセージを刻むだろう・・なんて真剣に考えてみたり。このことは、どんより曇った日の公園を歩いた日の記憶となる。

しばらくこのベンチに座って前を通りかかる人たちを眺めていたら、父親(30代か)と幼い子供二人が湿った落ち葉の散歩道を歩いてきて、しばらくして、父親は小さい男の子をおんぶすると、「よーいドン」と言って女の子と競争するために走り出した。微笑ましいな、と見ていたら、途中でその父親はバランスを崩し(というのも、子供をおぶっていたから上半身に比重が偏り、走った勢いで上半身がどんどん前に行き、足がついていかず、もつれてしまったのだ!)、父親はもちろんのこと、おぶさっていた男の子も顔から地面に落ちて大変なことになってしまった。一番びっくりしたのは父親で、怪我はなさそうだったが、男の子のショックは相当なものだったのではないだろうか。父親はかなり真剣に走っていた。そんなに全速力で走ったら危ないぞ、と思いながら私は見守っていたのだが。でも、転んでしまったけれど、この父親の子供に対する愛情を見た思いだ。

セントラル・パークにはきっと毎日、こういう思い出がたくさん生まれているに違いない。

Resize0069 冬のセントラル・パーク

このあと、あの転んでしまった父親の切ない気持ちを代弁するかのように、シトシトと冷たい雨が降ってきた。私は急いで公園を抜け、美術館へ向かった。

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